| 2003年 8月 15日(金) |
「君を忘れない」2
上田淳一郎。飛行機乗りとしての技術は申し分ないし負けん気もある。でもその彼が二度の出撃に戻ってきたわけ、それは、人を自分の手で殺すという、自分の命を絶つという=殺人。戦争は殺人を犯すことであると言う人間が犯してはならない罪を犯すそのことに対して自分が納得できなかったから。だと思う。
しかし、愛する人たちを守るため、日本の国を守るため戦うことを選ぶ。
そして最後の出撃の時、
「自分達は間違っています。」
そうはっきり言い切って機上の人となった。
平和という物について、大きな物に翻弄される個人の思いについても考えさせられた。
ここまでは、映画の内容についての感想。
ここからは映画の中の拓哉くんについて。
襟元の白いマフラー。日に焼けた精悍な時に哀しい顔によく似合っている。今のMIJでも白いマフラーをしている。襟元から見えるときは似合っているんだけど上着を脱ぐと短すぎ。飛行機乗りのマフラーは時には包帯など緊急の時に使えるように2mぐらいあったっておじさんが言っていた。そのふわっとしたマフラーの白が綺麗な顔を縁取っていて好き。
挨拶をするときの、背筋のまっすぐに伸びた美しい立ち姿が好き。ぴしっと音がしそうなくらいな気持ちのいい立ち姿。
唐沢さんと話すときの暗くて悲しい目が好き。瞳が細かい心の動きを写している。(最後の時だけは瞳の暗さが消えている)
廊下を楽しげに歩いていたとき、松村さんが言った一言にさっと凍った表情。一瞬で変わるあの顔はすごいと思った。
歯磨きをしているときの流れる髪が好き。無造作なのにさっと綺麗に流れている。(最後の時の、しっかり歯を磨きながらもう必要ないと言った明るい顔)
そして、そして、酔いつぶれた朝。眠る淳一郎とじゃれつく子犬。かわいい寝顔が。このシーンがとっても好き。
この映画は、拓哉くんが希望して、やりたくてできたものだという。その思いが伝わる映画だった。
この映画を撮っているとき、1995年の「ざまをみろ」に、
「今 私は映画という物で幸せを感じています 」とある。そんな幸せをもっと見てみたい。
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