2017年 5月 21日(日)

メッセージ (映画)

メッセージ
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品
原題はArrival、原題のままでよかったのでは?と思う。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はこの映画の後、ブレードランナー続編らしい、これも楽しみだけど、そういう過去のくくりにとらわれないものとしてはこちらの方が楽しめるかもしれない。
テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」の原作、この作家も今注目を集めている人です。
12の卵型の宇宙船が地球に留まるが、何の意図なのかさっぱりわからない。
これって、「2001年宇宙の旅」で類人猿がツルツルの石碑のようなものを見て驚く、あれと同じですね。
「撃ちおとせ、ミサイル撃とう」
「いや、話してみよう」
でもどうやって?
かくして、言語学者と数学者が呼ばれて卵型の中に入っていく。
意思を伝える何か、はあるのだろうか?
言語学者はやがて何世紀も前の探検家が未開の地で試みたコミュニケーションの方法で何とかならないかと探っていく。
あとは最新テクノロジーの分析を借りてコミュニケーションのパターンを徐々に掴んでいく。
「あなたたちが地球に来た目的は?」
アメリカにあるのは12のうちの1つ、では他は?
パズルなのか?
其のパズルを組み合わせるにはそれぞれの国(ロシア、中国、スーダン、フランス、北海道、ベネズエラなど)の協力が必要だ
コミュニケーションが万全でないまま、
「武器を与えにきた」
と取り違え、各国は動揺、中国は「撃ち落とす」
もう一回聞き直す
「道具」
「能力」
「未来を見る能力」
未来とは?
道具とは?
かくして女性言語学者の過去と未来と数学者と12の宇宙船がパズルが収斂していく
「撃ち落とせ」と動こうとする中国はパズルを壊すも完成させるもこの中国次第なのか?というのが原作者が中国系というからなのか、そこも示唆的な部分でもあります。
未来を見ること、
其の未来を覚悟すること
其の未来は変えられるのか?

娘との交流は?

娘との思い出は?

預かった能力とは?

変えるための未来を見る能力とは?

では、母は娘を失うなわないことができるのか?

実は、ミニマルな帰納をする物語、

原作の「あなたの人生の物語」の方がエンディングの余韻にしっかりはまる言葉です。
そして、音楽がヨハン・ヨハンソン、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の常連スタッフでもあります、際立っているが溶け込んでいる。
加えて音響効果、ズドンとくる音響デザインは映画館で体験してほしいところです。