2003年 9月 28日(日)

寄生虫

昨日Sさんのお見舞いに行ったとき、Sさんの松竹時代の先輩カメラマンMさんが一緒だった。Mさんに会うのは初めてだ。

Mさんはドキュメンタリーの世界で活躍したカメラマンだそうで、若いときは世界の秘境といわれるようなところを数多く撮影して歩いたそうだ。

以前友達に日本の寄生虫の権威、藤山紘一郎先生の「空飛ぶ寄生虫」という本を借りて読んだことがある。その本の中に出てくるカメラマンというのがMさんだったそうだ。その裏話がすごくおもしろかった。

Mさんはピグミーの撮影でアフリカの奥地に長期間滞在していたのだが、そのときにアブみたいなものに刺されて卵を産みつけられた。そしてそれが判明したのがなんと4年後だという。

ある朝、目が痛くて目覚め、よく見たら目から寄生虫が出てきたというのだ。つまり4年の間、大事に大事に体内で寄生虫を飼っていたことになる。そして体の中を巡りめぐって出てきた場所が目!信じられな〜い!

そしてその寄生虫をやっつける薬というのがメチャクチャ強い薬で、薬を飲んだ日の深夜、吐き気と下痢でトイレに駆け込みそのままトイレで意識不明になったというのだ。

Mさんに限らずその時代のカメラマンというのは信じられないくらいの体力がある。入院しているSさんだって今まで病気が白旗を揚げるくらい頑強な体を持つ人だった。そういった人が意識不明になるくらいの薬、私だったらとっくに死んでいるだろう。

SさんもMさんももう60を越しているが、今までに数え切れないくらの武勇伝があったと思う。できあがった映像の裏には、普通では信じられないような撮影の苦労と裏話があるはずだ。そんな話をもっともっと聞きたいなあ。