| 2006年 8月 12日(土) |
空想組曲 『シャーベットシェルター』 @明石スタジオ
作・演出 ほさかよう
出演 横塚進之介 多門優(THE SHAMPOO HAT) 長峰稔枝(ペテカン) 山本卓(Afro13)
葛木英(メタリック農家) 亀岡孝洋(カムカムミニキーナ) 石澤美和(SQUASH) 紫村朋子
昼間、雷雨と停電に見舞われ、“何、行くなってこと?”とたじろぎましたが、
夜には何も起こりませんでした。よかった、ソワレ予約しといて。
劇場で、笹峯あい様目撃。誰繋がりだったんだか。
あと、私より後に小手伸也が来て、もう、昨日から続けて、
どんだけ南国プールやねん!ていう状態に。ふぅ。
開演迫ってたので、あまり席に選択の余地がなかったのだが、
2列目だけガラ空きだったんで、そこのセンター座りました。
舞台にソファとかあったので、座られても見えなくならない位置を考えながらの席取り。
舞台上には、応接間っぽいソファとテーブル、奥にラジオ置いてある棚。
舞台が、ひし形みたいになってたの。両端三角に切った、というか、あー、説明できない。
赤絨毯。袖っぽい袖がなくって、ぽつんと舞台があった感じか。
客入れBGMは、クラシックっぽかったんだっけ(忘)。雰囲気出ててよかったのよ。
チラシより。
その国では悪夢のような長い争いが続いていた。
海に面した外側の領土は度重なる攻撃を受け、街は滅び、森は腐り、海は赤黒く染まった。
人々は安全を求めて国の内側へ内側へと移動していった。
今もなお侵攻は進み「外側」は「内側」に確実に侵食しつつあった・・・。
ヨハン 横塚進之介
爆撃を受けた家に、修理しながら住み続ける。
爆撃で亡くした妻・ルナのことが忘れられない。
水道工事の人だったようなので、修理は本職なのだろうが。
自分の持つ元気で明るいルナ像と、周りの語る極悪非道のルナ像の違いに動揺、困惑。
そしてルナの双子の妹・エレインも来ちゃって困惑。
でもルナを信じてる。
こういう真っ直ぐな主人公っていうのは、えてしてパンチに欠けるものでして・・・。
かっこよかったけどね、すごく。
キャンベルに「ヨハン」じゃなくて「兄ちゃん」て呼ばせよう呼ばせようとしてたのは何なんだろう。
預かってるだけの他人、じゃなく、身内として認識させたかったのか。
キャンベルにも、他人にも、自分にも。
終盤はハサミでざっくり腹刺されて、ずっとヒクヒクしていた。痛々しい。ご苦労様だ。
髪型もうちょっとカッコよくしようがある気がするんだけど。どうもライオン丸で・・・。
ルナ/エレイン 長峰稔枝
爆撃で亡くなった、ヨハンの妻と、その双子の妹。
幼い頃から、お互いの行動をお互いに教えあううちに、どちらの記憶か分からなくなってきたり・・・。
そして爆撃で一人は死に、一人は生き残った。
それがどちらだったのか、本人にさえも分かっていなかった。
ただ、駆けつけたブラッドに「エレイン」と呼ばれたから、そこから彼女はエレインになった。
旦那の名前のせいもあるけど、この辺、なんだか、MONSTER的ですよね。ただいま。おかえり。
お姉さんぽい人でした。進ちゃんとかデビィが声通るから、ちょっと聞き劣りしたのが残念。
ブラッド 多門勝
改名しはったんかな、チラシと当パンで漢字が違う。
エレインの夫。ちょっと乱暴者っぽい。
いやいや、かっこよかったですよ。進ちゃんが優等生系で、こっちが悪ガキ系。
エレインの様子がおかしくて、不安が募って、試しにヨハンに会わせることにした。
彼女が本当にエレインなのか、ルナではないのか、確認するために。
ヨハンとかデビィ(特にこっち)に対する態度はいけ好かない感じですが、
エレインを想う心はホンモノで。ジャム食わないんだよ(ルナは甘いもの嫌い)、とか、
出会ったときのこと(拙いナンパ)詳しすぎるんだよ、とか、悩んでる姿は愛すべき感じで。
顔とかそういうことじゃなくカッコイイんだよな、この人。(褒めてます。)
キャンベル 山本卓
ルナ・エレインの弟。ちょっと頭足りない子みたい。お人形がお友達。
訪ねてきたエレインを、端っからルナって呼んでたから、
あぁ、じゃぁルナなんだろうな、と思った。
こういう話のときは、足りない子が無邪気に真実を漏らす。
ちょっと髪がワサワサすぎる気はしたけど、可愛かったねー。いくつだ、お前。
ちょっと可愛すぎてあざとい気もしたけど。
相田さんって呼んでた人形が、実は、亡くなった隣の奥さんの
アイーダさんのことだったのが、面白かった。そんな無国籍な名前のリンク、どうよ(笑)。
デビィ 葛木英
ヨハンのメイド。ヨハン好き好き。ルナ嫌い。
リンデともデキてて、2人でルナの親の遺産探そうとしてる。
でもヨハン好き好き。昔は眼鏡の地味っ子だったのに、今は髪の毛フワフワの可愛い子。
このご時勢、メイド服ってのはタイムリーさが逆に邪魔くさい気もするね(苦笑)。
最後の出番は普通の服になってたのに、カーテンコールはメイドに戻ってた(笑)。
頭に付けてるレースみたいなやつが、体育帽みたく顎からゴムひもかけてたのが、
なんかちょっと変だった。ヘアバンドみたく、頭の後ろ回して欲しいじゃん。
リンデともめて吹っ飛んだりするから、それだと取れるから、だろうとは思うけど。
声が通ってて好き。でもアニメ声と紙一重?
ロイド 亀岡孝洋
ヨハンの隣人。行方不明になった妻・アイーダが、
ヨハンの家にいると疑って止まず、毎日押しかけてくる。
しまいにゃ愛犬(名前忘れた。あ、アレクサンドルかも)も、
ヨハン家の近くで死体で発見され、ヨハン憎し。
ルナのこと悪く言ったら、ヨハンにボコられる。
挙句、ルナ家の秘密、シャーベットにブチこまれて、もう、酷い姿に。
一生懸命なのが癪に障る感じのおじさんでした。
あの犬のぬいぐるみは、どこがどうなってたのか分からなかったなぁ。
バレインタイン 石澤美和
外側から逃げてきた盲目の女性。
地獄のような外側から来たわりには、ふくよかでいらっしゃる(爆)。
そしてやっぱり、嘘だった、出自も、盲目も。
政府の人でした。あぁ、なんか、ジャック・リントのようだ。いきなり発砲するのとか。
てか、芝居全体、どことなく消失なのよね。
戦争でめちゃめちゃになってる世界で、辛うじて残ってる家にいる人達。
兄弟姉妹。記憶の入れ違い。家のどこかから出てくる死体。
そして、潜入してきた政府の人は、潜入してるうちに政府の動きから切り離されていて、
聞かされてない展開になって焦る、てのも定石か。
こういう人の可哀想さに弱いです。国のためと思って働いてたのに、
結局、国にとっては駒の1つに過ぎなかった哀しさといいますか。
盲目芝居中の間の悪い女感が面白くて良かったわ。
ちょっと笑いどころ少なくて、息詰まる系の芝居だったから、こういう人いると助かる。
リンデ 紫村朋子
ヨハンの妹。デビィ好き好き。でも、デビィの変化の原因には気付いてる。
「男でも女でもいい人の気持ちなんか分からない。」 難しいところだ。
ルナ大嫌い。だって飼い猫殺したから。
ルナが動物嫌いで、家にあがることを許されなかった猫。
翌朝苦しみ悶えた姿で死んでいた猫。
どうにも感情が理解できなかったのは、ののが男でも女でもよくはないからだろうか(苦笑)。
デビィたちが遺産のことを言ってるんだと思っていた、
ルナとエレインの手紙に書いてあった「シャーベット」。
沼に生える香りの強い花の名前であると同時に、ルナたちの家に隠されていた設備の名前。
床下から現れるそれは、死体を溶かす液体の溜まった装置。
軍人だったルナたちの父親の、仕事道具。
家の近くに来た動物は、その毒のしみた土にやられて息絶える。
父は隠そうとしていたものの、その存在に気付き、
そして毎夜その中にものが溶け込む音に悩まされ続けてきた姉妹は、
全ての根源である父の存在を消すことにした。
それがあるせいで、たくさん殺してきたルナだけど、
ヨハンといるときだけは、シャーベットの存在を忘れられた。
その記憶を持ってたんだから、やっぱルナだよな、生き残りは。
不意に始まった爆撃の中、キャンベルだけは逃がして、静かに寄り添うヨハンと・・・ルナ。
ヨハンの信じてたルナ像は、シャーベットのことを考えないでいられたルナ。
だから、きっと、そっちが本当のルナ。皆が見てたのは、シャーベットの重圧に捻じ曲げられたルナ。
謎解き色々大変で、人の気持ちにまで私が追いつかなかった気もする。
好きだったのはブラッドとバレンタイン。
ラジオ鳴ったり、花瓶落ちたりしてたのは、誰の力だったのだろ? 相田さん?
昔から蓄積された、被シャーベット者たちの怨念?
意外とキャンベルだったりしてね(怖)。
きれいだって思ったら、きれいだって言えばいいの。好きなら、好きって言えばいい?
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管理人追記用コメント欄です。
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検索してきてこのフレーム単独で表示されてる方、
ここから入り直すと他のレポも選べます。見にくいけど。