| 2003年 7月 11日(金) |
ざくろ
今日も、晴れて暑い一日になりました。
朝焼けの空のあとには、もくもくと入道雲が表れて、
梅雨明けも、もうすぐかな?
実家によってみたら、
今年もざくろが沢山実をつけていました。
我が家にも、ざくろの木はあったのですが、
4年前の台風で、根元から折れてしまったのですよね。
ざくろの実は、甘酸っぱく、
なんともいえない味がして・・・・
大好きなんですよ。
子供が欲しいお家には、ざくろの実を、玄関においてくと
子宝に恵まれる、なんてこともいうけれど、
こんなお話知っていますか?
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心優しき豊穣の女神デメテルには、神々の王ゼウスのと間に、
ペルセポネという一人娘がいて、大変可愛がっていました。
彼女はオリンポスの十二神の一人なので、他の神々たちの性格を知っていて、
浮気者の男神達が娘に目をつけないように、
ニンフ達に見張らせておりました。
ところが冥界の王ハデスがペルセポネを気に入ってしまったのです。
ある日ペルセポネが野原で遊んでいると
普段は見ることのない、
冥界とこの世の境に咲くと言われている水仙の花が咲いているのです。
ニンフ達は、止めようとしましたが、
ペルセポネは好奇心のあまり駆け寄ってしまいましら。
すると、一瞬のうちに冥界の王ハデスが現れ、
ペルセポネをさらっていってしまいました。
この事を知った母のデメテルは,
半狂乱状態になり、
9日9夜、一心不乱になって娘を探しました。
娘をさらわれたデメテルは、
口を閉じ、断食を決め込んで地上を歩きつづけましが、
穀物の実りや育成を司る女神がこんな事をしたんでは、
大変な事になってしまいます。
ある時、地上をさ迷い歩き、
やつれてゆくデメテルを心配した女バウボに出会います。
彼女は、何とかデメテルに食事をさせようと、
食卓に招き、大麦のスープを出すのですが、
女神は娘恋しさのあまりスープを口にしません。
バウボは何とかしようと、
何と自分のスカートをまくり上げ、踊ったんです。
デメテルは思わず笑ってしまって、スープが喉を通るようになりました。
そして十日目、やつれ果てたデメテルの前に太陽神ヘリオスが現れ、
娘を誘拐したのは冥界の王ハデスで、
それに手を貸したのはゼウス。ということ教えます。
つまり、ゼウスは自分の子をハデスに売ったのですね。
大いなる母の愛は、決して許す事の出来ない怒りへと変貌を遂げます。
その後、デメテルはオリンポスに帰らず、
自分の任務を放棄して地上をさ迷い、
エレシウスのに神殿に閉じこもってしまいました。
豊穣の女神がいなくなれば大地に芽が実る事はありません。
一切の草木が緑になる事を許されず、瞬く間に大地は荒廃していきました。
そこで、困ったゼウスは通信の神でもあるヘルメス
(商売と泥棒の守り神)にハデスの元へと使いに出しました。
「このままでは不毛の大地とかしてしまうぞ!」
ハデスは、しぶしぶペルセポネをデメテルの元へ帰すことを承諾しました。
しかし、これで素直に引き下がらない冥界の王ハデスは、
ペルセポネに冥界の果実である“ざくろの実”を七粒ほど食べさせました。
この実を一度味わってしまうと、
地上に長くはいられないのです。
この事を聞いたデメテルはいいます。
「そんなに望むのなら、お望み通り、この大地を不毛の地にしてやる!」
困り果てたゼウスは母親であるレイアに相談します。
その結果、次のような契約が成立しました。
ペルセポネは一年のうち四ヶ月を冥界でハデスと過ごす、
しかし残りの八ヶ月は母デメテルの元へ帰る。
つまり、娘がハデスと過ごす四ヶ月はデメテルの心は閉ざされ、
秋の終わりから冬の季節へとかわり、
娘が母の元に帰る事で冬が終わりを告げ、春の訪れとなるわけです。
こうして、暖かな春の後には、
夏が来て、冬が訪れる。ということになったのでした。
ざくろの実が、心優しき豊穣の神に、冬を作らせてしまったのです。
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ざくろは、罪の実 その実の
一粒、一粒に、罪がつまって
ほら、こんなに紅いでしょう・・・・