| 2004年 4月 17日(土) |
春の別れ
昨夜、研修から帰ってきた娘が、
「今夜は、おいしいものが食べた〜〜〜〜〜い!!」と言う。
。。。o(゜^ ゜)ウーン
いつも、美味しいものを食べさせているつもりなんだが・・・・
ってかね、研修先のホテルの食事が、イマイチだったらしいんだけど、
何を作るか?考えながら、買い物に行ったりして、夕日をおいかけたりして(^-^;
で、思い切り遅くなったら、作るのが嫌になったから、
パパさんに電話かけて、「何か食べにいこ〜〜〜〜〜!!」
娘の頼みには、嫌とは言えないパパさんだもん。
そういうわけで、食事に行ったのは良かったのだけど、
うちの娘は、未成年のくせに「居酒屋」なるものが大好き。
でも最近良く行く居酒屋は、なんでも美味しいしねぇ。
おしゃれなお店だし、お値段もリーズナブル。
そういうわけで、もちろん、私とパパさんは、
「お飲み物は?」と聞かれ
「生ビール!!!」
ま、そこまでは良かった。
さすがに、明日は試験もある娘だから、食事のあと、1時間だけカラオケ行って、
さて、帰りましょう!という段になって、パパさんは、
「じゃあね〜〜〜〜〜」と私達に手を降り、ネオンの中に消えていったのだ。
ここまでもよし。としよう。
ところが、気づいたらパパさんは、家の鍵を持っていないのだ。
げーーーーー私起きて待ってないといけないわけ〜〜〜〜〜とは思ったけど、
明日も飲み会が入ってるし、そんなに遅くはならないだろうと思った私が甘かった (>_<)
帰ってきたのは、午前3時!!!
ヾ(ーー )ォィ 明日も、お弁当作らなきゃぁだし、送っていかないといけないしだし、
私の睡眠時間を返せ!!!!
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自転車の鍵を忘れた娘を学校に送って家に戻ると、
訃報が届いていた。
以前の職場で、12年間一緒に仕事をしてきたKさんの、突然の訃報だった。
いろんなことがあって、彼女は、上司が代わるのと一緒に仕事を辞めた。
私は、それから3ヶ月仕事を続けたけれど、
どうしても新しい上司との人間関係がうまくいかず、
信頼関係も築けずに、ストレスから体調を壊して20年以上勤めた仕事を辞めた。
思えば彼女と過ごした年月は、その職場ですごした年月の半分以上を占めるのに、
私達は、親友ではなかった。
言葉にすれば、それは、苦難を一緒に乗り越えた仲間。
寝る時間を除けば、一日の大半を一緒に過ごしていながら、
私たちは、ある一線からお互いの中にはいることをせずに、
その年月を過ごしたように思う。
けっして、仲が悪かったわけではないけれど、
何かしら、私達の間には、見えない溝があり、二人ともむりやりそれを埋めようとはしなかった。
それでも、私達は共通の趣味も多く、
本を読むことも、映画を見ることも、好きな音楽も同じだった。
野球をみることも好きで、プロ野球なら巨人。
仕事がない時間、私たちは、何をして過ごしてもよかったけれど、
よく本を読み、読んだ本を交換し、
映画雑誌を読み、私がロードショーを買えば、彼女がスクリーンを買うというような感じでね。
しかし、もちろん、私は既婚で、彼女が独身だったってこともあったけれど、
休みを一緒に過ごした記憶がほとんどない。
お父さんが亡くなられたあと、田舎の大きな家をお母さんと二人で守り、
広い庭には、丹精をこめて育てた花達がいつも綺麗に咲き誇っていた。
編み物の得意な彼女は、冬には必ずマフラーと編んでくれて、
娘のために、ニットのワンピースや、リュックサックや、お人形を作ってくれた。
夏は、レース編みをして、化粧ポーチを編んでくれたりして、
今でもそれらは、ちゃんと用をなし、私のクローゼットのなかにある。
仕事を辞めて、滅多に会うこともなくなったけれど、
折にふれては、手書きのカードを添えて、プレゼントを贈ってくれた。
去年のクリスマスに届いたカードの中に、
思いががけず病気をして、今は自宅療養中。
買い物に行くことができないので、編み物をしました。
そう書いて、娘とお揃いのマフラーと、熊の編みぐるみが贈られてきた。
びっくりして、電話をかけると、元気なんだけどね。
母が心配するから、家でのんびりしてるの。
受験で忙しいでしょ。
暖かくなったら、遊びにきてね。
一緒にご飯でも食べて、映画を見にいこうね。
そんな話をして、メールの交換をした。
それが、最後だった。
今年の私の誕生日に、プレゼントが届いたけれど、
カードも入っていなかったし、いつもの彼女が選ぶようなものじゃなかったので、
気にはなっていたけれど、ついつい、忙しさに紛れて、
お礼のメールを書いたっきりになっていた。
高校生になった娘の制服姿をみせに行かなきゃねって、そう話した矢先に届いた訃報だった。
妹と、以前の上司夫婦も一緒に、葬儀に参列した。
遺影の彼女は、以前のまま、ちょっとはにかんだ笑顔だった。
でも、もう彼女は小さな骨になりそこにいた。
久しぶりに訪ねた彼女の家の庭には、
「アーチにして、育ててみるね」そう彼女が言った
もっこうばらが、今を盛りに綺麗に咲き誇っていた。
日差しは強く、夏を思わせ、木々の緑が目に痛いほどだった。
「今度会うときに、返してくれたらいいよ。」
そう、言って彼女が貸してくれた本が、ぽつんと私の本棚に残ってしまった。
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