| 2004年 2月 20日(金) |
本学の人事制度
大学も一つの組織である以上、様々な規則・規定・制度によって運営されていることは、今さら言うまでもないでしょう。高崎経済大学も例外ではありません。学内の憲法とでも言うべき「学則」をはじめ、様々な規則・規定・内規等が存在し、それに基づいて組織運営がなされています。平成15年度版の『高崎経済大学規定集』は実に449ページに及ぶ分厚さです。
もちろん「人事」は教員の身分に関わる大変重要なテーマですから、上記規定集でも19もの規則・規定等が挙げられています。教員の採用・選考・昇任については、「高崎経済大学教員の採用並びに昇任選考基準」というものがあります。ここでは大枠を定めただけなので、実際の新任人事、昇任人事に関しては、より細かく定められた「内規」に基づいて決定されることになっています。これは、昭和55年11月17日に設定され、その後、4回の改正を経て現在に至っています(最後の改正は平成10年7月1日)。
内規では、教授、助教授、専任講師、助手の新採用、昇任について、細かな基準に基づく点数計算方法が定められ、職階ごとに「資格条件」を設けています。新採用、昇任について、こうした内規があるからこそ、恣意的な採用や昇任が回避され、組織運営の透明性が確保されていることは言うまでもないでしょう。1980年の段階でこうした内規が作られ、経済学部教授会構成員の間で共有されてきたことは評価されるべきことだと思います。一部私学ではあり得ないことでしょう。先輩方の卓見です。地域政策学部誕生後は、両学部共通の内規となっています。学部によって新任・昇任の基準が異なるのは問題という認識からです。
学則ではなく、内規ですから、実際の新採用、昇任人事について全く例外がなかったというわけではないようです。しかしながら、過去20年以上にわたり、この内規に基づいて人事が行われてきたことは間違いありません。したがって、たとえば、優れた研究業績がありながら、自然年齢が足りないために資格条件を満たさず、その年の教授昇格を見送らざるを得なかったという例が、両学部とも少なからずあるのです。
この「教授」昇格・採用について、もう少し補足します。実は、高崎経済大学の場合、教授昇格については、内規の資格条件を満たせば、教授会における投票を経て誰でも教授に昇格できるわけではありません。昇格については、設置者、つまり高崎市の設定する枠が、各年度、ちょうど昇任人事が行われる頃、決められます。今年の場合、経済学部2名、地域政策学部1名が上限です。その昔、教授会が1年のうちにあまりにも大量に教授を作り出したのを機に、設置者の方から歯止めが設けられたと言われていますが、詳しい事情はよく分かりません。いずれにせよ、今に至るまで、教授昇格の枠は、毎年決められているのです。したがって、内規の資格条件を満たしながら、市の設定した枠があったがために、これまで教授昇格の遅れた人が両学部ともいるのです。
教授になる順番なんてどうでもいい、後でもいいよ、という人も中にはいるでしょう。あたりまえですが、教授だから「偉い」わけではないからです。でもこれは個人の好みの問題ではなく、制度の問題ですから、運用は公平に行われなければなりません。教授になれば、給与表も教授ランクが適用され、安月給ながら、多少上がります。これでボーナスが違ってきます。1年でも早く教授になれば、退職金も大きく違ってきます。教授になれば停年が65歳になります(助教授は60歳)。本学の管理職(管理職手当が出ます)は教授じゃないとなれません。こうした職だからこそ、内規においても業績や研究教育歴が問題とされるのです。
本学の人事ということで、あと一つだけ書いておくと、現在、本学には「出向」という制度はありません。出向や人事交流というのは、企業、官庁、自治体、そして大学などでも行われていますが、本学においても、もちろんあり得ます。しかしながら、そのためにはきちんとした形で契約が結ばれなくてはなりません。たとえば、中央省庁の官僚を出向という待遇で迎えようとすれば、担当大臣と本学の設置者との間で、きちんとした取り決めがなされなくてはなりません。そうした取り決め抜きの出向など、ありえません。それほど「身分」の問題は重要なのです。出向というのは期間の決められた契約となります。そうした制度を導入するということは、停年はあれども、期限を設けない形で働く現専任教員の雇用形態と大きく異なる制度が新たに設けられるということを意味します。導入の是非は十分な議論を経て決められるべきことです。
以上は、本学の人事についての制度を概観したにすぎません。なぜこのようなものを「研究室だより」に載せたのでしょうか。まあ、「参考までに」としておきましょう。
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本学の
採用制度も変わるようです。実際、この採用制度でもう動いているようです。詳細は、また次の機会にて。しかし、主要論文5本か。当時だったら、絶対に無理でしょう。もちろん、今でも無理です。
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矢野
採用制度の変更?全く聞いていませんけどね。どのあたりが「動いて」いるのでしょうか。
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まぎらわしい表現を
使いまして、申し訳ありません。文京区の方にある大学です。
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