| 2004年 4月 22日(木) |
予算制約
「予算制約」を意識することは、ごく普通に生活する場面ではもちろんのこと、経済・経営などを教えるような大学では最も重視せねばならない事柄でしょう。限られた予算をどう使うか、どのようにすれば効率的か。この問いに答えることが経済学、経営学の存在理由と言っても過言ではありません。
昨日は今年度第1回目の教授会でしたが、毎年このとき、事務局から今年度の予算についての説明があります。不況だ、財政難だと言われつつも、設置者である高崎市は、大学の存在意義を(おそらくは)きちんと認識し、無茶な予算削減をしてきませんでした。今春は受験生が減った(地域政策学部の前期入試は半減!この事実は非常に重く受け止めるべき)のですが、それでも他大学の置かれた状況を考えれば、まだまだ恵まれています。大学院生を合わせれば、1000人近くが入学したわけですから、高崎市のドル箱であるとも言えますので、そうそう予算を削減することもないわけです。もともとかなりエコノミーに運営されていますしね。
今年度予算から、ようやく、某受験雑誌臨時増刊号に本学の広告を載せる時の費用(ウン百万円!)がなくなりました。今どき、あのような受験雑誌を頼りに大学の情報を得たり、進路を決める人などごくわずかでしょう。大学の情報などもネット上で得ようとする人が多くなっているはずです。にもかかわらず、数百万円も使って広告を載せ続けていました。全くの無駄とは言いませんが、効果が疑問視されるものだと思います。教授会で指摘し続けて約10年。ようやく外すことができました。今後少しはホームページの出来映えもよくなることでしょう。そう期待したいと思います。
ところで、今年もわけの分からない費目発見。教育振興事業の報償費の一項目(百万越えてます)。「これ、何ですかあ。よく分からないんですけど。」どこの席に座ろうと、聞くことは聞かなきゃ落ち着きませんし、何かの機会に学生や市民から聞かれた時に答えられません。聞けば、教育実習受け入れ校への「お礼」だそうです。「はあー?」私にはまったく理解不可能です。教育実習生を受け入れてもらうのに、何でお礼をする必要があるのか。今年初めて私たちの目にとまったその項目ですが、慣例として定着しているとのこと。いいんですかね、こんな金の使い方で。予算、厳しいんでしょ?財政難なんでしょ?もっと実りのあるお金の使い方しましょうよ。効果的にお金を使いましょう。
その一方で、「学生カウンセリング報酬」は、年間、何とたったの6万円!!時給3000円で2時間、10日来てもらうという積算基準です。おいおい、きちんとしたカウンセリングをしようと思えば、こんなんじゃダメやで。まず積算の単価が低すぎ。本来、カウンセラーの資格を持った人に来てもらうにはこの何倍も必要です。そして、カウンセリングを年10回行うという「発想」!大学として、いかにカウンセリングを軽視しているかの表れです。昨年度、この6万円という数字に唖然として、「何とかしてくれ」と言ったわけですが、なんにも変わっていませんでした。カウンセリングをなめちゃいけません。下手をすれば、命に関わる問題を引き起こしかねません。だからどの大学もこの問題に真剣に取り組んでいるのです。本学は、親元を離れ下宿する学生が多いところです。また入試日程の絡みもあり、昔から第一志望での入学者が少ない大学です。ということは、「不安」と「不満」を抱えながら入学する学生が多いということです。本学はこれを直視しなければなりません。カウンセリングを充実させるなど、その第一歩に過ぎません。ところがそれすら、年間予算6万円のお寒い状況です。
一方でわけの分からない百万単位の予算が付いているのに、本当に必要と思われるところには、予算が付かない。予算制約があるのは分かりますが、その制約のなかで、きちんとした戦略を立てること、つまりは、しっかりとした理念に基づき優先順位をつけることが必要です。私などがあらためて言うまでもなく、トップに求められているのは、こうした意味での「戦略」だと思います。
予算制約のなか、少しでも学生のために何とかならないかと試行錯誤している先生もいます。「大人の世界」ではいろいろな場面で少々お目玉を食らうこともあるかもしれませんが、「路線」そのものはまったく正しいので、めげずに頑張ってください。私も蔭ながら(どころか、学科長として表立って、となることも多いだろうけど)応援させていただきます。
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