| 2004年 6月 15日(火) |
いざ出陣、鶴鷹祭!
昨日、教育実習生受入校への挨拶回りをしてきました。教職課程運営委員としてのお仕事です。経済学科長というのは、学科会議をとり仕切り「教務関連の仕事」をするだけではなく、というか、そうであるがゆえに、いろいろな委員会の委員をやることになっています。教務委員会、教職課程運営委員会、教養教育委員会、将来構想委員会、入試運営委員会、経済学部中期計画委員会などです。この他に、「学科長だから」という理由で回ってくる「お仕事」がいっぱいあります。これで管理職手当が本俸の?%では割に合わないかもしれませんが(どう考えても、もっと楽な管理職って、あるもんなあ)、これも勉強、専任教員のお仕事、と割り切って励んでおります。今のところ。
さて、梅雨も本格化し、本学の創立記念日(6月25日)が近づいてくると、都留文科大学との対抗戦「鶴鷹祭」です。今年は、6月26日・27日、高崎経済大学で第31回大会が行なわれます。明日16日は、開学記念パーティー兼鶴鷹祭壮行会です。毎年気になるのが、開学記念パーティーも、鶴鷹祭当日も、専任教員の姿が少ないこと。名札のでかい人しかいない、という印象です。かったるくて出てらんない、ということかもしれませんが、開学記念パーティーに出てみると、そして各部の対抗戦を見学していると、本学学生の日常とは違った面を見いだせますし、彼らの「熱い」一面に触れることができます。私などは赴任以後、なるべくこういう機会には顔を出そうとしてきましたが(名札の有る無しに関わらず)、「かったるい」どころか、本学で専任教員をやっていくうえでの「エネルギー」のようなものを注入してもらっている気がしています。
日本全国を見渡しても、例を見ない同一日程での体育会所属チームの対抗戦。これが30年以上も続いています。すごいことだと思います。体育会会報『からすがわ』2002年版に次のような駄文を寄稿したことがあります。ゼミ卒業生には『梁山泊』で紹介しましたが、ゼミ生以外にも閲覧者がいるこのページにも載っけておきます。ご笑覧ください。
「プロジェクト・スモールエックス〜高崎経済大学体育会の誇るべき営為〜」
NHKの「プロジェクトX」っていう番組知ってます?若者諸君は裏番組の「ガチンコ!」にチャンネルを合わせて、竹原とやんちゃな連中のやり取りを眺め、佐野の怒鳴り声を聞いているのかもしれませんが、日本の中年サラリーマンの多くは、毎週火曜日の「プロジェクトX」に感動し、番組の締めくくり、中島みゆきの「ヘッドライト・テールライト」が流れる頃には、涙が頬を伝っているのです。この番組は、富士山レーダー、VHSビデオ、胃カメラ、CVCCエンジン、黒部ダム、青函トンネル、東京タワー、新幹線等々、戦後日本の経済、社会を支えた様々な技術、プロジェクトに関わった人たちをスタジオに招き、苦労話を聞きながら、その完成過程を振り返るというものです。言ってみればそれだけの話なのですが、番組作りがいかにもうまく、長引く不況下、日々悩みながらも仕事に打ち込む人々の琴線に触れるように、「心のストライクゾーン」をついてくるのです。美談の仕立て方に胡散臭さは確かにあります。日本的経営、組織体質の良さを売り込むかのような製作者の意図が見え隠れすることもあります。それでも、私のような天の邪鬼でも、番組を見ながらジーンとくることがあります。
この番組そのものをどう評価するかという問題はさておき、何気なく過ごしている私たちの生活を支える様々な技術、物理的・制度的インフラができあがるまでには、数知れぬ人々の苦労があったんだということを認識するのは大切なことだと思います。私たちは、あたりまえのようにその利便性に身を委ね、先人の夢や苦労に思いを馳せることなどほとんどありません。でも、いまだ様々な問題を抱える日本をここまでのものにするにも、どれだけの人々が未然のプロジェクトに立ち向かってきたことでしょう。そのどれもが、番組になるようなものではありません。番組のネタになるようなものは、言わば「プロジェクト・ラージエックス」です。私たちがそれと気づかないところに、無数の「プロジェクト・スモールエックス」があるのです。それぞれの持ち場で、それぞれの夢を追い、それぞれの責任を果たしてきた無名の人々が社会を支えてきたはずですし、今もそうでしょう。
さてここからが本題。高崎経済大学・都留文科大学の体育会対抗戦「鶴鷹祭」。毎年感動させてもらっていますが、これなども「プロジェクト・スモールエックス」の一つだと思います。三十年に及ぶこの企画も、限られた予算、両大学当局の無理解など、当初は苦労の連続だったと聞いています。今の学生諸君はこの企画をあたりまえのようにとらえ、人によっては、金もかかるし面倒なイベントとさえ思っているかもしれません。でも、体育会所属のほぼすべての部が、同一日程で三十年間対抗戦を開催しているなど、日本では稀有なことです。誇るべき伝統です。頑張れる土俵があるというのは幸せなことです。大会終了後の交歓会を見ていつもそう思います。でも時々で構いません。このプロジェクトを支えてきた人たちのことを思い起こしてください。定年退職された先生、すでに亡くなられた先生がいます。手弁当に近い形で関わってきた先生もいます。小さな企画を育て代々引き継いできた体育会本部員たち、各部員たちがいます。頑張れる土俵があるというのはあたりまえのことじゃないんだということに気づいてください。そしてこの土俵をこれからも大切に後輩たちに引き継いでください。
「プロジェクト・スモールエックス」の熱き担い手たちに、乾杯。
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鶴鷹祭、今年もいざ出陣!
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