| 2004年 9月 21日(火) |
合宿・研究会、無事終了
矢野ゼミの夏合宿(9月16日・17日)、ポシビリズム研究会(9月18日・19日)が無事終了しました。
12期生、13期生の参加する夏合宿は、例年どおり倉渕村クラインガルテンのログハウス。合宿で使い始めて、もう10年になります。早いですね。卒業生も、3期S君、7期K君、9期F君、S君、10期Y君が参加し、議論とコンパを盛り上げてくれました。卒業生が5人も参加してくれたのは今回が初めてです。特に9期S君は、忙しい仕事の合間をぬって、昨年に引き続き参加してくれました。差し入れのエビスビールともども、本当にありがとうございました。
輪読したテキストは、吉冨勝『アジア経済の真実』。内容が盛りだくさんで、学部生にはちょっときつかったかもしれませんが、院生諸君がいてくれたおかげで、充実した輪読会になったのではないかと思います(3期S君は、研究者としてはすでに高い評価を得ていますし、合宿での「講義」も立派。もういつでも大学の先生になれますね)。ディベート相手の京大Iゼミの夏合宿テキストも、たまたま同じ本のようなので、今後ディベートのテーマをつめていく際には、便利かもしれません。
そして、バーベキュー。やっぱり最高!合宿はもちろん勉強をしに行っているわけですが、こっちも外せません。ビールを飲みながら、炭火焼き肉を大勢で食すわけですから、まずいわけがありません。合宿参加人数が20名。食ったものは、牛カルビ9キロ、牛タン500グラム、トリモモ肉2キロ、豚ロース1キロ、ホルモン1.5キロ、ソーセージ1キロ(土屋精肉店で計3万8000円!)。それに各種野菜と焼きそば。空けた缶ビールの数は不明。その他日本酒、ソフトドリンク。今年も大いに飲み、そして食いました。2次会では、夏休みの課題レポート(輪読テキストの要約と論評)と報告レジュメの作成を直前に仕上げた人たちが多かったせいか、眠気に襲われる3年生が多かったように思いますが、それでもあちこちで話に花が咲きました。翌朝のバーベキュー施設の後片づけも、昨年に引き続き立派でした(そういえば、飲み食いに忙しくて、花火するの、忘れたな)。また来年、盛り上がりましょう。今度は女子ゼミ生もいるはずですから(ホンマかいな?)。
あと、事後報告的なことで申し訳ないのですが、今回からゼミ合宿に参加していただける卒業生の方々には、ゼミ会費から補助金を出すことにしました。忙しいなか、輪読テキストを買って、それを読み、そして合宿に参加して後輩たちにいろいろな助言をしてくれるわけですから、すべて手弁当というのは非常に心苦しく思ったわけです。現役学生のディベート参加は補助してきたわけですが、きちんと準備をしてくれている卒業生の合宿参加は、現役生にとっても非常に有益です。こうしたことから、私の独断で、卒業生の合宿参加にわずかながらの補助金を出すことにしたわけです(今回の場合、一人3000円です)。事後報告、しかも私の独断で、ゼミ会費を頂いている卒業生の方々には誠に申し訳ないのですが、趣旨をご理解していただきたいと思います。
合宿終了後は、ポシビリズム研究会。今回の参加者は、これまでで一番少なかったのですが、興味深い話をたくさん聞けましたし、私にとっては良かったと思います。
18日の報告。9期F君の「資産価格変動と経済理論」はやや大風呂敷の感は否めませんが、ポストケインジアンの可能性を示唆する興味深いものでした。前提を変えるだけで、正統派とはまったく違った政策処方箋が導かれます。10期Nさんは、10月から出発するザンビアでの研究計画、その他について話してくれました。8ヶ月も行くわけですから、問題意識が、研究テーマが、という前に、まずは健康に注意し、無事帰国されることを祈っています。10期Y君は、「食のグローバル化と安全性基準−『環境と貿易』への国際政治経済学的アプローチ」というテーマで話してくれました。3年次のディベートテーマが微妙に反映されています。これからFTAも本格化しますから、注目される議論となるでしょう。
三幸での懇親会、高経会館での2次会(私、飲み過ぎました)を経て、翌19日の報告。7期M君は「トリフィンの貢献と国際通貨制度」という報告で、「流動性ジレンマ論」の提唱者として(そして理論を正当に評価されないまま)通俗的に理解されるトリフィン再評価の方向性を示唆してくれました。時間との勝負になりますが、できあがりが楽しみです。前日、カナダ学会で表彰された3期S君は、「日本における経常勘定の自由化」というテーマで報告してくれました。戦後日本の対外経済政策史を専門としているS君は、研究者としてすでに高い評価をされていますが、今回は、簡単にIMF8条国移行と言われる事態を、移行に至る段階的経緯、準備期間にとられた政策などを丹念に調べ上げるとともに、あたりまえのことですが、自由化に伴う「再規制」の存在も浮き彫りにしています。日本の経験を安易に現在の発展途上国・市場経済移行国に適用しようとする議論に釘を刺すものでもあります。いつもながら大変勉強になりました。最後は、私が現在訳している翻訳の日本語チェック。卒論等で、私に指摘されたことを、私に指摘し返しているわけです。時間の関係上、全部はやれませんでしたので、一部宿題となりましたが、皆さん、よろしくお願いします。添削して郵送してください(何だかZ会をやっていた頃の気分です。返ってくるのが待ち遠しいです)。
今後、研究会で何らかの共同研究の成果を出していくことについても、ほんの少しですが話し合いました。各自の関心が異なるので、共同研究といっても難しいものがありますが、まずは共同で翻訳することなどから始めましょうか、といった感じです。この件に関しては、またじっくりつめていきましょう。
研究会後、昼食。その後、研究会参加者お目当ての(?)矢野教授新居探訪。前日にも何人かは1階の一部をみていたわけですが、今回は1階も2階も、門扉もリビングも風呂も寝室も、一応全部「見られました」。まあ、あんな感じです。けっして広いわけではないけれど、それなりにあちこちにこだわりのある家、というコンセプトは伝わったことと思います(住宅展示場ではないので、来りゃ誰にでも見せるというわけではありませんので、そこんとこ、ヨロシク)。
上記日程で、以上のように、合宿・研究会を挙行したわけですが、正直、体力的には辛かったですね。でも私自身、楽しめました。気分的には晴れやかです。これからまた、本格的にいろいろな仕事に取り組みます。合宿・研究会に参加していただいた方々、お疲れさまでした。そして、本当にありがとうございました。
合宿と研究会の狭間、18日の午前中、研究室に4期S君が夫婦そろって結婚の報告をしに来てくれました。慌ただしいなかでお会いせねばならず、せっかく来ていただいた二人にはバタバタさせて申し訳なかったのですが、披露宴当日、楽しみにしています。奥さんはウェディングドレスが大変似合いそうな人でした。その姿を見るのも楽しみです。
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