2006年 12月 26日(火)

ドイツからのクリスマス・カードに思う

 ドイツ・ルートビクスハーフェンに留学中のゼミ14期Gさんから、昨日、クリスマス・カードが届きました。彼女はこの9月から、高経の姉妹校に長期留学中です。本場ヨーロッパの厳かなクリスマスを肌で感じていることでしょう。これまでもたびたびメールをもらいましたが、元気にやっている様子。来年7月まで、いろいろなことをいっぱい吸収して日本に帰ってきてください。
 同じく14期Yさんも来年4月からアイルランドに1年間留学する予定です。Yさんは、上記Gさん、来年教員採用試験を受けるSさん(頑張れ!応援してるぞ!)と合わせ、進路未定の自分たちを14期の「てんぷくトリオ」などと、自虐気味に称していますが、いやいや、そんなことはありません。大学なんて、きっちり4年間で進路を確定し卒業すればいいというものでもありません。3人とも、まだ22歳ですもん。
 私の場合、22歳の冬なんて、ようやくM先生のゼミに「入ること」が決まっただけ。すべてはそのあと。勉強も進路もあったものじゃありません。そこから1年間ぐらいは、M先生との会話のなかでも、(注意はしていたんやけど)「押忍!」なんて返事がたまに出てきてしまうほど、「社会科学」よりはむしろ「道場」になじんでいた感じです。
 それに比べりゃ、自称「てんぷくトリオ」の面々は立派です。22歳の時点で、より明確な進路を自分で切り開こうとしているわけですから。GさんにもYさんにも、「現実逃避、逃げの留学はアカンよ。年食うだけやから。」って釘を刺しましたけど、2人とも覚悟を決めた決断でした。
 もともとGさんは、語学を含め、ドイツの文化・社会に関心があり、大学受験の時からそちら方面に挑戦していました。その時点では思い叶わず、高崎経済大学経済学部への進学となったわけです。第一志望に落っこちて高経に来るというのは、よくある、まさにありふれたパターンですが、彼女の場合、もともとの興味・関心まで捨てませんでした。第二語学はもちろんドイツ語をとり、3年になってもF先生(現在は一橋大学教員)の外書講読を履修し、4年前期では上級ドイツ語の授業もとりました。そして、ドイツ留学の本格的制度化というチャンスを生かし、勇躍、ヨーロッパへと旅立ったわけです。そう、成田空港でゼミ同期生たちに見送られながら(あとで聞いた話によると、感動的な見送りだったようです)。
 Yさんも、もともと英語、中国語といった語学には興味があり、一人勉強を続けてきました。今でも5期Tさんが主宰する英語勉強会に、上記Sさん、そして15期N君(ロシア語検定3級合格おめでとう!)とともに参加し、英語に磨きをかけています。Yさんは中国語もなかなかのもの。留学生H君・Cさん大学院合格のお祝いをやっていた「田吾作」から、中国のCさんの実家に電話をしたとき、彼女だけがCさんのお母さんと中国語で会話してましたもんね。私なんて「ニーハオ」だとか「カンペー」だとか「オメデトウゴザイマス」(←日本語やんけ!)って叫んでただけですけど。
 ゼミ在籍中における長期留学の「はしり」は、私の記憶に間違いがなければ5期生F君の中国留学です。もともと4期生になるはずだったF君は1年間の留学ののち、5期に編入でした。今は札幌の実家で会社を継いでいます。
 F君に限らず、ゼミ生の間で中国ファンは、代々多いように思います。4期生N君は、長く勤めた紙の専門商社を辞め、現在、中国留学中です。13期N君は早々と就職を決めた4年の夏に語学留学を果たし、帰国後、中国語検定2級に合格しました。今は機械専門商社で、語学と専門知識を生かして活躍中です。10期H君は、特に中国好きではないけれど、実家の関連会社立ち上げのため、現在中国で奮闘中です(彼の場合、在学中は世界を歩き回り、メキシコ在留後にスペイン語検定を受け、合格しました。TOEICもかなりのもんです)。
 大学院への進学者はもちろん、専攻テーマによってあちこち調査・研究に出向いています。3期Oさんはインドに、3期Aさんは長らくウズベキスタンにいましたし、上記の5期Tさんはタイのチュラロンコン大学に留学していました。10期Nさんはアフリカ・ザンビアがフィールドです。「管理人」3期S君も、米国公文書の調査のために、しょっちゅうワシントンに出向いています(そのおかげで、昨年3月のワシントン滞在はずいぶん楽しめました)。
 これまで15年間、ゼミで学生さんと一緒に学んできて、よかったなあと思うのは、自分のやりたいことに素直な人、愚直に取り組む人とたくさん出会えたことです。自分の属している大学のせいにして、日々の具体的努力を怠り、無為に毎日を過ごすのではなく、できることに毎日具体的に取り組む、大勢の若者と出会えたのは幸せです。そして、ゼミ在籍中だけではなく、卒業後もそれぞれの道で頑張っている知らせを聞くと嬉しくなります。
 昨秋、琵琶湖のほとりで研修を積んでいた自治体職員5期K君(旧姓M君)は、その後国際交流部門に配属され、今頃は海外駐在でしょう。同じく5期S君は、在学中からタイ好きでしたが、今や商社のタイ駐在員。タイ語はペラペラです。同期のTさんとは、この夏、彼女が調査に行った折にもタイで食事をしたようです。直接詳しい話をまだ聞いていませんが、5期Kさんはアメリカ公認会計士試験に合格した模様。7期S君は、卒業後も英語能力を磨き、社内で抜擢され、1年間アメリカ・アトランタに派遣されました。某中央官庁の8期C君も、激務のなか、英語の勉強を続け、何年か前に英検準1級に合格しました(先ほど彼から喜ばしい知らせが入りましたが、これはまた後日)。大手医療機器メーカーのIR・広報担当の9期H君は毎年、英文アニュアルレポートを作成し、今年は日本IR協議会のIR優良企業賞に選ばれたばかりか、日経アニュアルリポートアウォードでも入賞を果たしたようです。
 上記の例は、「英語」「留学」「海外派遣」をキーワードに思い浮かべただけです。ほんの一例にすぎません。この他にも、それぞれの分野で、高崎経済大学経済学部矢野ゼミナール卒業生が活躍しています。喜ばしいことです。
 入ゼミ時点では、「無謀」のひと言で終わっていたであろう、ドイツ留学を自らの力で実現させたGさんからのクリスマス・カードを受け取り、いろいろなゼミ生・卒業生の顔が浮かんできました。これからも、それぞれの道で、日々具体的に頑張ってください。ゼミ15期生(3年)、16期生(2年)も自らの道を見つけ、遠い目標をただ思い浮かべるのではなく、その目標に向け一歩ずつ、日々具体的に努力し、先輩方に続いてください。
 まだ見ぬ17期以後の人たち。これが矢野ゼミです。自らの現実的可能性を「信じる」場所、お互いにその可能性を「育む」場所。それが矢野ゼミですんで、ヨロシク。 




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