2006年 3月 17日(金)

新体制の課題

 旅行、アルバイトなど、学生諸君はいろいろと羽を伸ばす春休み。でも教員は多忙です。会議、出張等の連続です。その合間をぬって卒業論文集の編集、文集の印刷、学生の個別指導等をこなさなければなりません。卒業論文集『経済学研究年報』第13号の編集を終り、生協に印刷を依頼したあとは、3月3日教授会およびF氏送別会、翌3月4日東京で研究会、3月6日〜8日は中期日程入試のため福岡出張。9日・10日は採点作業と会議。と、まあこんな具合です。明日18日は文集『梁山泊』の印刷・製本にお付き合い。19日は日曜ですが、判定会議。そして20日にも教授会があります。
 この3月20日の教授会でこれから2年間の管理職が決まります。いよいよK学長新体制の本格的な始動となります。
 本学の管理職は、学生部長、経済学部長、地域政策学部長、大学院地域政策研究科長、大学院経済・経営研究科長、図書館長、産業研究所長、地域政策研究センター長、情報センター長(ここまでが「名札の大きな」管理職。管理職手当も以下の管理職より上)、国際交流委員長、広報委員長、経済学部学生委員長、地域政策学部学生委員長、経済学部就職委員長、地域政策学部就職委員長、経済学科長、経営学科長、地域政策学科長、地域づくり学科長、観光政策学科長、そして評議員(各学部3名)です。管理職は、教授から選出されます。これで良いかどうかは別にして、助教授・専任講師に被選挙権はありません。
 学長は、教員が構成する管理職ポストの一つではなく、行政職という位置づけです。したがって教員としての本俸に管理職手当が上乗せされるのではなく、学長としての給料が出ます(高崎市長よりは低額)。管理職のうち、学生部長と評議員各学部1名ずつが学長指名です。その他、「名札の大きな」管理職、両学部共通の国際交流委員長、広報委員長は、各教授会で候補2名を選び、評議会で決定、それ以外は、各教授会で選挙ということになります。大学の最高意志決定機関である評議会は、学長、「名札の大きな」管理職、評議員で構成されます。
 本学の抱える課題はそれこそ山ほどあります。各部局・各委員会がとり仕切る行事・テーマごとに、大小合わせれば、最低でも「×10」ぐらいの課題があると言っても過言ではないでしょう。「どこに課題があるの?」「今のままでいいんじゃないの?」なんて人は、状況がまったく見えていませんから管理職になってもらっては困ります。最終的に学生が非常に迷惑するからです。長期休暇中も含め、最低週3日(「名札の大きな」人たちは週4日?)大学に来られないような人も困ります。事務作業が滞るからです。
 各部局・各委員会ごとの課題はそれぞれたくさんありますし、大学全体としての課題もそれだけ多いわけですが、この2年間の課題として絶対に外せない大きな柱は以下の3つです。
 まず第1に、学長選考規定の改正。第2に、創立50周年に向けた取組み。第3に、新教室棟の建設計画策定。以上です。大学全体の改革としては、たった2年の任期でできることは限られています。最低限これだけは外せない、というのがこの3つだと私は思います(これに付随する各論的な課題は数多くありますが)。
 第1の学長選考規定改正。何が何でもこれだけはやらなければなりません。じゃなきゃ、何のために学長を替えたのか、ということになります。任期の延長と定年の設定が一番のポイントです。私見では、任期は4年。再任の場合は2年。これでおしまい。定年は70歳。本学における教員としての定年を迎えたあとで学長になる人もいるだろうし、外部から招聘する場合も、70歳定年なら呼べるかもしれません。任期と定年以外にも、候補の選び方も変える必要があるでしょう。たとえば、専任教員5名以上の推薦人を伴う立候補制とし、立ち会い演説会というか、意見お披露目会というか、そうした類のものをきちんと制度化する必要があるでしょう。現行の選挙制度は、疲れます。いろいろな意味で。
 第2の課題ですが、創立50周年は本学にとって一大イベントです。他大学なら、それこそ何年も前から、この一大イベントに向け、各部局、同窓会、現役学生団体等も巻き込みつつ、様々な取組みがなされていると思います。本学においては、具体的にはまだ何も進んでいない、と言っていいでしょう。たとえば、50年誌を出すという計画もあるにはあるのですが、何も進んでいません。校正や印刷・製本のことを考慮し、来年6月の創立記念日に間に合わせようとすれば、現段階で、資料・年譜的なものの収集は終っていなければなりませんし、原稿も集まりはじめていなくてはなりません。
 もはや遅きに失するとはいえ、50周年に向けた募金活動も始める必要があります。何もマンモス私大のように、摩天楼をおっ立てろ、とは言いませんが、学生諸君が長く利用できる、まさに50周年にふさわしい物理的・制度的インフラは、これを機会に整えるべきではないでしょうか。市の予算だけでは、もちろん足りないでしょうから、同窓会、後援会にも寄附をお願いする。でも、そうしたお願いをするためには、まずは専任教員から寄附に応じるべきでしょう。いくらが妥当な額かは分かりませんが、教員一人あたり、たとえば2万(管理職は5万!)を集め、いくらかのまとまったお金を作る。専任教員がここまで集めたんだから、ということで、同窓会、後援会、さらには職員にも寄附を呼びかける。こうした形で、1億ぐらい集まりませんかねえ。卒業生が2万人もいるわけだし。時間もあまりありませんが。
 第3は、新教室棟建設問題。ラフな計画はすでに出されていますが、来年度は、建設計画を煮詰める時期。具体的に建設計画を策定せねばなりません。今のところ、1階が食堂、2階がラウンジ、3〜5階が教室となっているのですが、ラウンジは要らんでしょう。きっちりした食堂を作れば、いくらでもその場所にいられます。一部には、教室不足の折、全階教室とし、食堂はグラウンドに建設する、グラウンドは近くに土地を見つけて、そちらに移転する(何年後のことやねん?)という意見もあるようですが、勘弁してほしいと思います。6号館建設時の過ちを繰り返そうというのでしょうか。7号館1階(予算があれば地下1階)にちゃんとした食堂を作りましょうよ。マクドナルド問題の根源は、食堂問題への誤った対応だったはずです。
 たとえば、上記の募金ですが、その一部を食堂建設に充てることだってできるのです。「50周年記念ダイニングホール」を集めた募金で作るのです。大した金額は集まらないでしょうが、内装にお金をかけ、ゆったりした食堂にするぐらいのことはできるでしょう。市町村合併を機に高崎市となった旧倉渕村の木材をふんだんに使い、天井や梁、腰板、テーブルや椅子を作る。この食堂では、箕郷の名産品の梅を使った梅干しだって出せます(「おまけ」だから、1人1個までね)。
 入口のショーケースには、倉渕・牧野酒造の名酒「大盃」を陳列したっていいでしょう。そうそう、創立50周年には、あそこの会社に頼んで、「純米吟醸 三扇」を作ってもらうのも面白い。四合瓶で限定3000本。これ用に改めて酒を仕込むのが金銭的に合わないのなら、中身は「大盃」の純米吟醸でいいですから(十分にうまい!)。これを、同窓会によびかけて飲み会で使ってもらうなり、気に入った同窓生には宅急便で送ったりもできる。三幸にも置いてもらおうかな。
 話がだいぶ横にそれていますが、つまりは新教室棟建設を地域興し・地域づくりと絡めることだってできるよ、ということなのです。屋上に太陽光発電設備を設置し、館内の電気代の一部でもまかなう。これなども、日照時間全国有数(って、赴任時に市長から聞きました)の高崎市の学校において、実験的に試みていいことだと思います。「50周年記念ダイニングホール」のように、床や廊下・天井などに木材をふんだんに使った教室(机や椅子も木製!)、屋上に太陽光発電設備のある校舎。高崎経済大学を出発点に、こうした教室・校舎を小中学校に広げてもいける。新教室棟は高崎市のショーウインドーにすることだってできるのです。新教室棟を市民の施設見学の対象に加えてもらえば、宣伝にもなるでしょう。
 横道にそれただけではなく、話がでかくなりすぎましたね。いずれにせよ、3月20日の教授会で新体制が固まります。4月以降、みんなで力を出し合いながら、本学を発展させていきましょう。残念なことに、学長選挙後、一部で不協和音が聞かれますが、「構造不況業種」の大学業界で本学が生き残っていくには、「オール高経大の組織作り」が重要です。しっかりとした管理職を選びましょう。
 




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