2007年 3月 1日(木)

矢野ゼミ就職懇談会

 3年生(15期生)は、後期試験も終わり、ただいま就職活動の真っ最中です。頑張っているゼミ生たちに対し、私のできることといえば、励ますことぐらい。学生を特定の会社に送り込めるような「コネ」などありませんし、そもそも、そんなものを開拓しようという意志もありません。人生観、職業観は人それぞれですから、それに基づいて、それぞれが頑張るしかない。ゼミの教員は、それを遠くで見守り、時に励ますしかない。いつも書いているとおりです。
 それでも、自らの人生観、職業観を見いだし、進路決定の「参考」にしてもらう意味で、私のゼミでは、前期打ち上げの日、「就職ガイダンス」を開いています。3年生全員にあらかじめ、「進路希望調査用紙」を配り、それを回収しておきます。書いてもらう内容は、以下のとおり。
1.進路決定に関して最重視すること(進路決定の制約要因、人生観、職業観等をはっきりさせる。見つめ直す)
2.進路希望先(民間企業の場合、業種・地域・具体的企業名・職種等。公務員の場合、試験区分・官公庁名等。大学院の場合、大学院名・研究科名等。その他の進路も具体的に)
3.希望理由・志望動機(何となく、はダメ)
4.希望する進路に向けて、現在「具体的に」取り組んでいること、あるいは今後の具体的スケジュール(ただ希望しているだけではダメ。それは希望ではなく夢想)
5.自分のセールスポイント(セールスポイントのない人はいない。ないと思っている人のセールスポイントを見つけ出すのも私の仕事)
6.過去3ヶ月に読んだ本(ゼミでの輪読テキストを除く)
 回収した用紙は、ガイダンス当日までに私が目を通します(進路希望調査用紙は、ディベートや合同ゼミの終わった頃に、もう1度書いてもらいます)。ガイダンスは、私からの全般的・一般的(とはいえ、そこらへんの就職本に書かれていることとは少し視点の違う)アドバイス、就職の決まった4年生からのアドバイス、そして3年生のスピーチによって構成されます(適当なものがあれば、ビデオを観ることもあります)。個々人へのアドバイス、個々人との話し合いは、ガイダンス以降、随時。まずはその日の飲み会の席上から始まり、ウオーキングの時、ちょっとした立ち話の時に、いろいろな話をします。
 夏休み前に、こうしたガイダンスをやるのは、もちろん進路を具体的にじっくり考えられる、最後の(とは言わないまでも、かなり重要な)機会が夏休みだからです。親とじっくり話せる。進路に向け、何らかの準備が必要なら、その試験勉強を開始できる。資格を取るにも、TOEICを受けるにも、十分時間が取れるのが夏休みだからです。
 進路指導、就職指導などという大それたことは私にはできませんが、それでも上記のようなことぐらいは、意味もあるし、金のかかることでもないので、やろうということでやっています。
 今年始めたのが、本日のタイトルにあるとおり、「矢野ゼミ就職懇談会」です。これは、来年以降、恒例行事にしようと思います。要は、就職活動中の3年生が、矢野ゼミを卒業し実社会で活躍している人たちといろいろな話をし、アドバイスを受ける機会を設け、進路選択に役立ててもらうという企画です。私のゼミも、早いもので今年は14期生を社会に送り出します。つまり、それだけたくさんの人たちが社会に出て、日々頑張っているということです。彼ら・彼女らの助けを借りながら、就職懇談会を開き、現役生の就職活動を、せめてこうした形でバックアップしようという趣旨です。
 矢野ゼミは、ご承知のとおり、ヨコの関係ばかりではなく、タテのつながりも深い。在学中の合宿やコンパ、スポーツイベント、ディベートや合同ゼミの応援などを通じ、関係は深くなりますし、卒業後も、2年に1回のゼミ総会で多くの現役学生と卒業生が一堂に会します。就職懇談会は、3年生に的を絞って行われる卒業生との対話の場です。話す相手は、単なる社会人ではない、高経の卒業生。しかも矢野ゼミの卒業生です。ざっくばらんに話せるでしょう。この時期、3年生は東京に出向き、説明会や面接を受けています。せっかく3年生が東京に出て行くのだから、都合のつく卒業生を集めて、懇談会を開催できるだろうということで、始めてみました。
 最初は1月でした。3年生5人が、6期生のK君(全国農業協同組合中央会)、S君(帝国データバンク)、Tさん(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント)から、いろいろな話を聞かせてもらいました。参加したゼミ生は口々に、良かった、良かったと言っていましたので、ぜひ来年から恒例化しようと思ったしだいです。
 来年から、のはずが、昨日、第2回目の就職懇談会を開催してしまいました。私の東京出張に合わせ、3年生10名、ゼミ卒業生4名、そして大物ゲストスピーカー1人が新宿三井ビルに参集し、就職懇談会を開催しました。集まってくれた卒業生は4期のI君(NTTアドバンス・テクノロジ)、O君(イクシア株式会社:通信検査機器を扱う外資です)、T君(東亞合成)、そして1月にも来てくれた6期のS君です。そしてゲストスピーカーとしてお招きしたのが、いつもお世話になっている株式会社クレオ顧問のOさん(高経大1965年卒)です。お忙しいなか、接待の会場を抜けだし、ゼミ生のためにいろいろな話をしてくださいました。
 懇談会の会場は新宿三井ビルだったのですが、懇親会は隣の新宿住友ビルに会場を移し、高層ビルでの飲み会となりました。ゼミ生がなるべく多くの先輩たちと話ができるように、飲み会での席は時々移動させました。ゼミ生にとって、貴重な1日だったと思いますが、私にとっても有意義でした。Oさんや卒業生といろいろな話ができましたし、ゼミ生のいきいきとした顔を見ることができたからです。おかげで少々飲み過ぎ、久しぶりに高崎行き最終の鈍行で帰ってきました。
 驚いたのは、懇親会会場のビルから降り、外へ出たとき、なぜかそこに4年生(14期生)が何人かいたこと(すまん。酔っぱらっていて、正確には何人いたか分からん。Iさん、Sさん、N君がいたとこまでは記憶にあります)。やつらは、いつもびっくりさせてくれます。Sさん引っ越しの日で何人かが東京に来ていること、就職懇談会が終わったあと、3年の一部が来てる連中と飲むであろうことは分かっていましたが、君ら、何で外に出たらいるの?ホンマに。
 とにもかくにも、集まっていただいたOさん、ゼミ卒業生のみなさん。本当にありがとうございました。それぞれ忙しかったでしょうに、レジュメまで用意してくれた人もいて感激しました。飲み会でも後輩たちにいろいろな言葉をかけてくれていました。今後ともよろしくお願いします。
 就職懇談会に参加した3年生諸君。昨日のことは絶対に忘れないでください。ああやって集まってくれるのは、けっして「あたりまえのこと」ではありません。普通は、「ありえないこと」なのです。感謝の気持ちを忘れず、それぞれの道を切り開けるよう頑張ってください。それが恩返しです。うまく進路が決まったら、「おかげさま」の気持ちを忘れずに。
 ゼミの種があちこちで芽吹き始めている。最近、それを実感することが多くなりました。うれしいことです。
 




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