2016年 3月 1日(火)

就活本番

 2月10日、例年通り、はまゆう山荘で追いコン合宿を行いました。今年、矢野ゼミを卒業するのは23期生です。全員就職を決めて卒業です。喜ばしいことです。卒業論文集『経済学研究年報』第23号の原稿も、昨日、無事(では若干なかったけど)生協に届けました。謝恩会を開いてくれる予定の3月24日に間に合います。ひと区切りです。

 そして今日、3月1日になり、会社説明会が解禁となりました。実質的に動いていた部分はあるにしても、矢野ゼミ24期生の就活もいよいよ本格化します。学内での企業説明会も始まります。

 2月19日、24期生の就活を支援すべく、これも恒例となっている、卒業生による就職支援が東京八重洲の貸会議室で行われました。15期生の時からスタートした就活サポートは今年で10年目です。ゼミ生はあたりまえのように就職を決めて卒業していきますが、これもゼミ卒業生による就活支援あればこそです。この時期に行われるエントリーシート作成指導、模擬面接がゼミ生にとってどれだけ役立っているか、どれだけ彼ら・彼女らを勇気づけているか、近くで見守ってきたのでよくわかります。ゼミの担当教員としては本当にありがたく思っています。

 今年も4期I君(単身赴任先の山形から駆けつけてくれました)、6期K君(出張先からそのまま来てくれました)、15期K君、S君、H君(わざわざ休みを取ってくれました)が来てくれたほか、新たなメンバーとして17期K君が加わりました(仕事の関係上、今年は模擬面接の時間に間に合いませんでしたが、20期M君も参加を表明してくれています。来年以降、熱いエネルギーを注入してくれることでしょう)。

 いつも通りの就活支援行事でしたが、これまたいつも通り(?)、現役生の準備不足が目立ちました。就職への「熱」、卒業生への「感謝の思い」が伝わってきませんでしたね。それぞれの内面には「ある」かもしれないけど、表に出てこなければ「ない」のも同じです。伝えて「なんぼ」、伝わって「なんぼ」です。

 24期生の参加者は、それぞれの進路その他の関係上、いつもより少なく7名でした。その分、「濃い」指導がなされたわけですが、いかんせん、本人たちの準備がなっていなかったので、どこまで吸収できたか、心もとない感じです。

 たとえば、男子は全員金融志望なのですが、どの人の志望動機を聞いても「地域貢献」のオンパレード。地域のボランティア団体に入れてもらうための面接ではありませんから、こんなので通過するわけはありません。厳しく突っ込まれていました。

 自己PRも、いわゆる「アホを営業する」パターン。自分を売り込んでいるつもりが、マイナスの営業をしてしまっている人が目立ちました。「わざわざ、そこをPRするかあ」「それしかないのかあ」という印象です。「原書講読やりました。英語が苦手なので、高校の文法の教科書を使いました」って、リメディアル学習(?)したことをどうして自己「PR」するのか、私には分かりません。この学生であれば、高崎経済大学「体育会」卓球部で頑張ったことのほうがもっとましなアピールとなったことでしょう。実際に頑張ったわけですから。

 そして、金融志望なのに業界研究も足りません。金融の業界研究なら、今年の場合、「マイナス金利」や「フィンテック」などは外せません。これらがどういうことか、金融業にどのような影響をもたらすのか、志望する金融機関はどのように対応しようとしているのか。答えは、人事担当者にとっても明確ではないでしょうが、金融業界を志望する学生なら、少なくとも自分なりの分析・見解は持っておくべきでしょう。わがゼミ生にそのような雰囲気はまったく感じませんでした。雑誌や新聞では毎日のように特集が組まれているのに、それもフォローしきれていないようでした。

 要するに、まだまだ「本気度」が足りません。先輩方の熱に応えきれていません。本気の第一志望なら、あんなエントリーシート、あんな自己PR、あんな模擬面接にはならなかったはずです。

 ただ彼ら・彼女らにとっての救いは、今回が「模擬」面接だったことです。短期決戦が予想され、ゆっくりとはしていられませんが、本番はまだ先です。今回の苦い経験を反省材料として、就活に臨んでもらいたいものです。そのための就活支援です。これを大きな「きっかけ」としてください。卒業生のボランティアによる、こうした就活サポートプログラムを経ても変わらないようなら、就活はもちろん、(すこし大げさに言えば)人生においても後悔することになるでしょう。

 卒業していくとき、印象的な言葉を残してくれる人がたまにいます。

 たとえば18期のY君。

 「産まれたときは、自分が泣いて、周りの人が笑っていた。死ぬときは、周りが泣いて、自分が笑って死にたいものだ。」

 卒論のあとがきではなく、文集『梁山泊』だったか、それ以外の文章だったか、よく覚えていませんが、読んだ気がします。今年、23期生の場合はT君かな。

 「全力の出し方は、楽をしていると忘れてしまう。」

 卒業論文集のあとがきに残してくれた言葉です。就活に臨む24期生、そして25期生にも贈りたい言葉です。自分の人生です。後悔なきよう、全力を出し切ってください。 




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