| 2005年 1月 8日(土) |
弁護士と協力医の見解
今日、弁護士さんと協力医のお医者様と話をしてきました。
今日の報告をさせていただきます。
結論からいいますと、このままでは裁判にいっても勝訴できないだろうという結論になりました。
まずは協力医の先生の見解です。
1.ペースメーカーとの死因について
カルテから見るとフォンタン手術後ペースメーカーの植え込み手術をおこなったようですが、心室ペーシングしかされておりません。一般的に心室ペーシングは正常な脈、すなわち心房・心室ともにペーシングしている状態と比べると血行動態上は不利です。しかし、心室ペーシング+フォンタン手術の患者が皆、凌磨くんのようになるかといえばそうのようなことはないので完全房室ブロックが死因であるとはいえません。
ただ心房・心室ペーシングは必要だったと思います。フォンタン手術に不利になりますから・・・。
ただ先にフォンタン手術を行ったので、心房にペーシングをするスペースがなかったため、心室のみになったと思われます。ただそれが死因に至るものではないように思えます。
例えば、ペースメーカーの線が切れる、正常に作動しないということがあれば死因になった可能性はあるが、脈は正常にあったので死には至らないと思われます。
2.フォンタン手術の適応基準
フォンタン手術前の心臓カテーテル検査の結果、{大動脈圧16mmHg、肺血管抵抗3.81(人工呼吸器をつけた状態)は、凌磨くんの肺動脈がフォンタン手術に耐えられるかどうかの境界線上にあることを示しています。
この数値からすると、フォンタン手術後の経過がスムーズであるとは予測されません。成功率50%の確率しかありません。自分ならまず、フォンタン手術は行わないでしょう。
事実、カルテにも「やはり適応限界に近いと考えられる(10/9家族に説明)」と記載されているように医者側も凌磨くんのフォンタン手術が境界線上の難しい選択であったことを認めている。
というのも、フォンタン手術前、PICUに人工呼吸器を外した状態で、大動脈圧検査をしたら11〜12mmHgに下がったということで手術に踏み切ったようですが、フォンタン手術後は20mmHgに数値が上がっています。
この時に、すぐ人工呼吸器をはずすべきではなかったかと思われます。
数値から見て、人工呼吸器を外した状態の方が、数値が低かったのですから・・・。
凌磨くんが亡くなるまで人工呼吸器を外さなかったのには何か別の理由があるように思われますが・・・・。
3.術後の管理について
それぞれの施設で術後の管理方法は微妙に違いますが、基本的には同じと考えられます。
凌磨くんの場合、一酸化窒素やフローランなど肺に血管拡張作用のあるガスや薬を使っているので問題ないと思われます。
一度ICUからPICUに移った際に、目の下のクマを「寝不足だ」と言われたようですが、それはありません。
そのときからすでに血行状態が悪かったと思われます=DICの所見
どうして良くなったと判断して、ミルクを開始したのかわかりませんが、明らかに状態が悪くなっていたはずです。
胸水があった所見があります。その時にすでに血栓ができていたと考えられますので、すぐにカテーテル・穴あきフォンタンを行うべきだったのではと思います。
穴あきフォンタンを行ったようですが、通常人工心肺を使わないのですが、凌磨君の場合は最終的に人工心肺を使っています。結果的にカテーテル・穴あきフォンタン手術の時期が遅かったと言わざるをえないように思えます。意味のない穴あきフォンタン手術で終っているはずです。
しかし、あくまでも結果論ですが・・・。
私の場合、フォンタン手術後、1週間後にはカテーテルをして凌磨くんのような状態ならば穴あきフォンタンをすぐ行います。
血栓が心房に残っていたと言う理由で穴あきフォンタン手術ができなかったそうですが、超音波検査では、血栓なのか動脈弁なのか判別するのは難しいと思います。血栓溶解液を使ったことと死因に結びつけるのは難しいと思います。
CTを撮れば判別は通常できますが、凌磨くんの場合、時既に遅しでCT室に運べる状態ではなかったのではないでしょうか?
前記の通り、カテーテルを行うのが遅すぎたのです。
4.最終判断
医療ミスと呼べるようなものはありませんでした。肺の解剖検査を行っているようですが、私も良く使っている仙台の研究所です。見ると、肺の圧に関してのみしか検査をされていないようなので、詳細はわかりませんが、肺が原因ではなかったように判断できます。
血栓が死因の原因でもなさそうです。
カルテの内容からすると、最初から医師側はあきらめないでフォンタン手術の成功に賭けていた節があります。
手術の成功率90%というのも低すぎます。フォンタン手術の症例が多い病院では成功率95%〜99%の実績と自信があります。病院側の症例が少なかったのか、医師の経験不足によるもので90%という数字を出したのではないでしょうか?
弁護士の見解
医師の判断ミス、説明不足は認められるものの明らかな医療ミスは認められませんでした。
このままの状態で訴訟にもっていっても敗訴になる可能性のほうが大きいです。
確たる証人・証拠・証言などがないと医療裁判では勝てません。
少し考えてみて、このまま諦めるか来週また相談しましょう。
以上が今日の結果です。
明らかに先生の判断ミス、誤診じゃないかと思いませんか?
でもそれだけじゃ裁判には勝てない・・・・。くやしい・・本当にくやしい。
早く穴あきフォンタンをやっていればRyouはまだこの世にいたかもしれない・・・。
私は今後どうするかまだ決めていませんが、納得できなかったのは事実です。
このままで終らせる事は出来ないんじゃないかって思っています。
長い日記になりましたが最後まで読んでくれてありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ