2004/8/10 (Tue)

アトム

仕事の帰りに東京駅構内でアトムグッズを売るコーナーを発見した。
このところ、研究の方針について悶々としていたので、「科学と平和」のアトムにあやかることにした。
といってもシャーペンとキーホルダーを買っただけ。マグカップにしておけば、にじみ出るアトム汁が飲めるかも。
次はマグにしよう。
アトムはブルマーに赤い長靴がかわいらしいけれど、あいつは本当は「サイエンスと人類の平和」の象徴だったはず。
「平和のための科学」、そんなこといったってねぇ。アトムは眩しくて直視できないゾ。

以前、イラクで人質となったタカトオさんがテレビで筑紫さんと話している。
タカトオさんは「自己責任ってなんだろう・・。」と考えるようになったと言っている。
阿部謹也の「世間とは何か」にあてはめてみる。
「個人の内面」や「社会をどう構成するか」の視点で考えるタカトオさんと、
サワガセた人と迷惑を被ったまわりとの「関係」だけを問題にした「自己責任」は、すっごくずれている。
ずれずれだ!
ずれてて変だなぁ。
「自己責任」の方がセンスが悪い。

職場の草むらに、勝手に植えたオクラが成った。すごい!肥料もやらないのに、なぜか立派なオクラが収穫できた。
「芝桜」という小説で、お蔦ちゃんが縁日で枯れそうな芝桜を買い、死んだ金魚を金魚すくい屋でもらうシーンがある。
お蔦ちゃんはお墓を作るとか言って、芝桜の下に埋める。芝桜はよく育ち、主人公はお蔦ちゃんにゾッとする。
オクラはなんでできたかわからないけど、おいしいのでまた作ることにする。

今日も研究助成金の申請書かきはすすまず、というか、朝からどんどん実験してしまった。
実験は1日に3〜4時間以内にしないと、残りの時間でデスクワークは無理なのよ。とくに締め切りがあるものは。
だから明日は実験しないぞ。絶対に。鉄の意志を持って。実験はしません。
学生はよくゼミの準備やレポート書きに追われている。そういうのは、仕事をすれば、一生続くのよ、残念ね。
「こんなのやりたくない〜」と思っているときは、人生が「こんなのやりたくない」と思っている時間だけで成り立っているかのように感じられる。
やりたくないことがどんどん変わっていくだけ。
課題を一つクリアした直後のすっきりした気分のときは、そんなことはさっぱり忘れている。
これを呆れるほど何度も繰り返す。
同じ課題は2回目からは慣れて楽になるので、やりたくないことはどんどんレベルアップする。
昔、先輩のKBさんが、「今までで一番ヤバイ」と何度も言っていた。ヤバさが記録を更新し続けるのだそうだ。
彼のヤバさはいつも「学会に間に合わない」というヤバさ。最近この人は違うヤバいことをしてくれた。
身体にかかわるので公表できませんが、誓って公序良俗に反するようなヤバいことではありません。
彼は人に好かれるジェントルマンです。
しかし、「世間」的には、日本的には、今回はヤバかった。
なのに、KBさんはいつも何でもなさそうな顔をしている。この人は「人生はヤバい時間」だけでできていてもういやだ、とか思わないのかな、と思う。