| 2004年 10月 9日(土) |
犬に学ぶ
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●先日車が渋滞している時、ふと窓から外を見ると、散歩途中の犬を連れている婦人と知人らしい人が道端で立ち話をしている場面を見かけました。その犬はおとなしくて、最初、話し合っている二人の顔を下から交互に見上げていましたが、そのうちに飽きてきたのか、その場に座り込んで、また二人の顔を見上げていました。犬は、「もうおしゃべりは止めて、そろそろ散歩を続けませんか。」と訴えているようでした。
●人間は、万物の霊長として他の動物の頂点に立つものとされてますが、ヒルティは大胆にも「人間は、実は動物にまさっているわけではない」と言います。えっ!と驚かれるかもしれませんが、彼は、少なくとも“誠実”と“感謝”に関しては、人間は他の動物よりも劣っていると言います。確かに犬は、失敗をしてもそれを隠したり、言い訳をしませんし、毎日食事の度に同じドックフードを出されても、「たまにはステーキぐらい食べさせてよ。」とも言いません。そして飼い主の主人に出会うと、うれしさを体で表して“誠実”を示し、食事を出されるとしっぽをちぎれんばかりに振って“感謝”の気持ちを最大限に表します。
●ヒルティは更に続けて、「もし他のどんな点よりもこのことで人間がまさっているとすれば、すべての生物の段階的進化の説の成立を、私も承認するであろう」と言います。つまり人間が最も進化した動物であるとする『進化論』に当てはめてみると、少なくとも“誠実”と“感謝”という素晴らしい性質に関しては、人間は他の動物と比較して優れているとはいえず、つまり進化をしていないので、彼は進化論を正しいとは認め難いと皮肉っているのです。 私たち人間が、もっと素直で謙遜であるならば、動物からも自然からも、もっと多くの真理を学ぶことが出来るでしょう。