2004年 11月 1日(月)

地は1つ?

●「昔から”動かざるは、大地の如し”と言いますが、実は大地は動くのです。でありますからして・・・・」というのは、中学時代の理科の先生の語り口です。この先生の「でありますからして・・・・」というのは口癖で、我々生徒の間では、授業が終わった時に、「やったー!今日は、10回だよ」「昨日は、8回だったからな」と、先生の口癖が出る度に、皆は机の下で密かに指を折って回数を数えていたものです。またこの”動かざるは、大地の如し”というのも、地学の時間には比較的多く出された言葉でした。
●地震の時は、確かに地面は動きますが、大陸が移動するというのもこの頃学んだように思います。世界地図を見ると、確かにアフリカ大陸の西と南米大陸の東の海岸線が類似しており、他の地域も移動させるならば海岸線がジグソーパズルのように組み合わせることができます。このことは、地球上の大陸は長い間に移動したのではないかという説を生み出し、断片的には学者によって取り上げられていました。その中で、ドイツの気象学者アルフレッド・ウェーゲナー(1880ー1930)は、1912年に、大陸は移動したとする論文を発表しました。今日は、そのウェーゲナーの誕生日です。彼は、アフリカと南アメリカ両大陸の海岸線が似ているという点だけでなく、両大陸の動物や古生代の植物化石の類似性にも関心を抱き、大陸が水平方向に移動したとするならば、このことを説明しうると考えました。しかし彼は気象学者でり、当時の地球科学者からはいかにも奇抜に思われる説であったために、人々には受け入れられませんでした。
●その後、イギリスエジンバラ大学のアーサー・ホームズ(1890-1965)が、地球内部のマントルは温度が高くここで対流が起こっており、対流の湧き出し口には地下から物質が上がってきて、沈み口では逆に物質が地球の内部に沈み込み、その対流に乗って大陸が移動するのではないかと考え、大陸移動説は、ウェーゲナーの死後20年ほどたってから、にわかに復活するようになりました。さらに1970年代になり、「プレートテクトニクス」なる仮説へと発展し、現在大陸移動に関する研究は新しい展開を見せています。
●ウェゲナーが唱えた最初の大陸は、現在の諸大陸がひとかたまりになって「パンゲア超大陸」というものを形造っていたと考えました。「パンゲア(Pangaea)」とはギリシア語から作られた言葉で、“全ての陸地”を意味します。聖書は、科学書ではありませんから、地球を科学的に説明してはいませんが、聖書の創世記に次のような記述があります。
◆神は「天の下の水は一所に集まれ。かわいた所が現われよ。」と仰せられた。するとそのようになった。神は、かわいた所を地と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。神は見て、それをよしとされた。(創世記1:9、10 )
地球上の水が一所に集まるということは、かわいた所である「陸」も一つの大陸を形成していることになるのでしょうか。そうであるなら、地球が創造された時に、大陸は1つであったということを聖書が語っているということは興味深いことです。