2004年 12月 13日(月)

インマヌエルの神/1

●神が、約2000年前に人間となって地上に生まれたのが「クリスマス」です。その時の様子について、聖書に次のように書かれています。
「見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。」(マタイの福音書1:23)
確かに神が人間となって、人々の間に住んでいる状態は、「インマヌエル(神は私たちとともにおられる)」という状態です。しかしそのイエス・キリストは、十字架にかかって死んだ後に、復活して昇天しました。では、神は今どこにおられるのでしょうか。
●イエスは、昇天されたのですから、今、天におられ、やがて再び天から地上に来られる「再臨」があるのです。しかし「天」が、一般に理解されるように、私たちが住んでいる所よりも遥か高い所とするならば、キリストは私たちよりも遥か遠くに離れていらっしゃることになります。 しかし聖書には、いくつかの不可解な言葉があります。その一つは、復活されたイエスは、次のように言われました。
「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ28:20)
この世が終わると、私たちはいつまでもキリストとともにいることを知っていますが、その時が来るまでの間、つまり現在もキリストは「あなたがたとともにいます」というのです。またもう一つの言葉は、パウロによって語られています。彼は、アテネの人々に対して
「神は、私たちひとりひとりから遠く離れてはおられません。私たちは、神の中に生き、動き、また存在しているのです(使徒17:27、 28)」
と説明しています。
●私たちは、キリストがおられる天を、頭上遥か高い所と想像するならば、キリストは私たちから遠く離れて存在して いることになり、キリストご自身の言葉も、パウロの言葉も、意味不明になってきます。このことについて、C.S.ルイスは、大気圏外には神はいなかったと言ったソビエトの宇宙飛行士に対し、「空間を移動することによっては、神に近づくことも、神から遠ざかることもありえない。神を地球上に見出さない者は、宇宙空間にも見出すことがない」と言っています。パウロが説明するように、人は神の中に存在していると理解するならば、主は私たちの近くでともにおられるのです。それはちょうど母親の胎内にいる赤ちゃんのようで、赤ちゃん自身は自分の母親を見ること出来ませんが、母親は最も近くにいるのです。 私たちは主の中に生きているのですから、キリストは確かに近くにおられ私たちを愛し育ててくださっている 「インンマヌエル」の神なのです。