| 2004年 12月 28日(火) |
ロウソクの日
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●山形県の某市で、夕食の時間にはテレビを消して、ロウソクを使ってみようという試みが提唱され、それに賛同して、70%以上の家庭が実行し、その結果、家族の間に会話が始まり、心が通い合うようになったとある随筆に書かれていました。
●実施されたのがどこの市なのか詳細については分かりませんが、この中には、私たちが考えてみる必要がある内容が含まれています。まず第一に、この市では、7割以上の家庭が、家族全員で夕食をとっているということです。もし札幌市で行ったら、何割の家庭が実施できるでしょうか。最近は、子どもも大人も皆がそれぞれの都合で忙しく、家族が一緒に夕食をとるということが難しくなってきているのではないでしょうか。この傾向に対して、皇室の教育に携わった浜尾実氏は、「子どもの健康を考えると夕食を子どもに先にとらせることは良いことかもしれないが、それによって家族の絆や家庭における父権の存在という大切なものを失っているのではないか」ということを言っています。父親が帰ってくるまで子どもたちに夕食を待たせるという方針を持つくらいでなければ、家族の絆も弱くなり、また仕事やつき合いを重視しがちな父親が、家族のことを真剣に考えるという気持ちも薄くなってくるのではないかというのです。家庭で今、本当に大切にすべきものは何でしょうか。耳を傾けてよいことばです。
●また第二の点は、なぜこれだけの人たちが、自分の家庭で行なってみようと心動かされたのかということです。食事の時は、テレビを消して家族で会話を楽しむことが望ましいと多くの人たちは考えています。しかしそのためには、子どもからの反発があったりして、実行にはかなりの努力がいることでしょう。それにもかかわらず多くの人たちがこの企画に賛同したのはなぜでしょう。それは、望ましくないことは行わないようにしようというただの禁止ではなく、それ以上に魅力があるものを見い出して、一緒に行ってみようではないかという提唱であったということです。私たちは、普段の生活の中で、多くの望ましくないものを知っています。しかしそれに負けてしまうのは、それ以上に魅力ある良きものを知らないからではないでしょうか。
●今では私たちの生活に、あまり用いられなくなったロウソクが家族の団欒を回復させました。夏にキャンプをすると、自然にたき火の周りに人々が集まってくるように、ロウソクにはそのような魅力があります。冬は、ロウソクを用いるにふさわしい季節のようです。
「一切れのかわいたパンがあって、平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる。」(旧約聖書/箴言17:1)