2004年 12月 3日(金)

●今日、12月3日(金)のイスラエルの新聞『エルサレム・ポスト』の記事で、「BBC(英国放送協会)の調査で『アウシュビッツ収容所など聞いたこともない』との 回答が英国人の45%。35歳以下と女性では6割に達した。」と報じられました。この記事を見て、えっ!本当なんだろうかと思いました。第二次世界大戦でドイツが降伏したのが、1945年ですからあれから59年しか経っていないのです。とはいっても、日本がアメリカと戦争をしたことを知らない日本人もどんどん増えていることは確かですし、勿論、英国は、ユダヤ人に対する直接の加害者ではありませんから、ホロコーストのことを知らない英国人がいたとしても批判できないでしょう。
●ただ原爆にしても、ホロコーストにしても、直接の加害者に加わっている国民でないからというのではなく、罪ある人間の失敗として、人類すべてが忘れてはならない事件でしょう。現在「広島の原爆ドーム」や「アウシュヴィッツ-ビルケナウ強制収容所」は、「負の『世界遺産』」として登録されていると思いますが、私たちはこれらを人類共通の事件として、記憶の中から消し去ってはならないと思います。そして忘れてはならないことと同時に、「アウシュビッツ収容所など聞いたこともない」というのは、それを知っている者たちが伝えていないという問題があります。私たちは、人類の失敗は失敗として、再び同様な失敗をすることがないように、後の世代の人々にしっかりと伝えていく努力をしなければならないと思います。