| 2004年 2月 14日(土) |
バレンタインデー
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●今日は、「St. Valentine's Day バレンタインデー」。欧米では、恋人同士がカードや贈り物を交換する日とされていますが、日本では女性から男性に密やかな恋心を込めて、チョコレートや他の贈り物がされています。この日の起源となったバレンタインとは、どのような人なのでしょうか。
●バレンタインは、3世紀にローマにいたキリスト教の司祭で、身よりのない人や悲しんでいる人を励まし、多くの人々から慕われていました。当時のローマ帝国では、人々は多くの神々を信じており、皇帝も礼拝しなければならない神の一人でした。そのような中でキリスト教は新しい教えとして帝国にまだ公認されていませんでした。それは、真の神は唯一であるとするキリスト教に対して、皇帝を礼拝しないことは、反抗の意思を持っている危険な教えであると思われていたからです。
●そこである日、皇帝クラウディウスは、バレンタインを呼んで、皇帝を礼拝するように要求しました。彼は、真の神は天地万物の創造主であることを説明し、皇帝の申し出を拒否しました。皇帝は怒りましたが、彼が人々から尊敬を受けている人物なので処罰するわけにもいかず困ってしまい、一時身柄を領主アステリオに預けました。
●領主アステリオには、病気で失明をした一人の娘がいました。バレンタインは、そのことを知って、娘が癒されるように祈りました。すると奇跡が起こり、彼女は癒されて目が見えるようになりました。家族はそれを見て喜び、洗礼を受けてキリスト教徒になりました。そのことを聞いた皇帝は、宮廷内に更にキリスト教徒が増えることを恐れ、バレンタインの首を切るように命じました。ところが命令を受けた親衛隊長は、憎しみに燃え、バレンタインを斬首ではなく撲殺しました。西暦280年2月14日のことでした。それから数十年後、キリスト教を信じることは公認となり、しかもローマ帝国の国教とされました。
●「バレンタイン」とは、英語式の読み方ですが、イタリア語では、「バレンチノ」と言い、「勇敢な兵士」という意味です。彼は、殉教しましたが、皇帝の前でも自分の信仰を捨てずに戦った名前通りの勇敢な信仰の兵士だったのです。
●2月14日は、バレンタインの殉教を偲ぶ記念日なのですが、その日がなぜ恋人同士の愛の告白の日となったのでしょうか。それには次のような説がありますが、どれが正しいのはわかりません。ただこれらの中にあるいくつかの要素が組み合わされて、今日のような行事に発展したものと考えられます。
●その1/バレンタインが生きていた当時のローマ帝国は、世界最強の軍隊を持っていました。その軍事力を保つためには、若い兵士の死をも恐れない戦闘意欲を必要としていました。そのために兵士が結婚することは禁止されていました。しかしバレンタインは、それは人間として自然ではないと反対し、兵士と恋仲になった女性とを密かに結婚させてあげたというものです。
●その2/中部ヨーロッパでは、この頃に鳥が互いに求愛をして配偶者を選ぶということが、何世紀もの間信じられていました。それがバレンタインの殉教の記念日と結びつけられるようになり、恋人同士の求愛の日になったというものです。
●その3/古代ローマでは、いろいろな神々が祭られていましたが、その中に豊作をもたらすと信じられていた牧神ルーベルクスを祭る『ルーベルカリア祭』が2月15日に行われていました。この祭りの夜には、若者たちが互いに恋を打ち明け、相手に結婚を申し込んだり、あるいは1年間の恋人を選びました。ローマがキリスト教化されると、それまでの祭りはなくなりましたが、若者たちの風習は残りました。そして2月14日のバレンタインの殉教記念日に、その風習を行うようになったというものです。
●あなたは、これらのどの説を支持するでしょうか。楽しければ、どれでもいいんじゃないと義理チョコを配って騒ぐのもいいですが、人はなぜ「愛」を求めるのか、本当の「愛」とは何かについて、考える時としてはいかがでしょうか。