2004年 6月 25日(金)

自分に見えるもの

●休暇で帰ってきた娘は、「札幌の木は、木の香りがする」と、駐車場のそばの木の香りを楽しんだ。そして「東京の木は、排気ガスと人ごみの臭いがする」と言うので、私も「東京の駅は、○便臭いしね・・・」と先週嗅いだ臭いを思い出して付加えた。それから上の娘と妻は、自然を探しに行き先を決めずにドライブに出かけていった。「お姉ちゃんとお母さん、どこに行ったんだろう」と下の娘と私。
●しばらくしてドライブから帰ってくるなり妻は言った。「○○ちゃん(上の娘)は、小さい時とちっとも変わっていない。」と言うので、「何が?」と訊くと、「私たちに見えないものが、彼女には見えるみたい」と言う。つまり娘達が小さい頃に、我々はよく自然の中に出かけていった。すると上の娘は、「あっ、カタツムリ」とか「テントウムシがいる」とか、我々と一緒に歩いていながら、彼女だけがそれらのものをすぐに見つけるのである。今回も、「あっ、四葉のクローバ」とか「リスがいた」とか「尺取虫!」等と言いながら、自然を楽しんだらしい。そして娘は、携帯電話を取り出すと、長さが1m半はあったという蛇の写真を見せた。細い木の手すりの上に、2つに折りたたんだようになっている。そして「何してるの?」と声をかけたら、ぺろぺろと舌を出して「今、休んでるの」と言ったとか・・・。私は、一緒に行かなくてよかったと思った。私は、ハモもウナギも好きだが、蛇は苦手だから。
●人は、興味のあるものには視力も聴力も働くが、関心がなければさっぱりだ。私も他の人には見えていても、私には見えていないものも多くあるのだろうと思う。しかし反対に、私だけに見えているもの、聞こえているものもあるはずである。それをもっと見たい。もっと聞きたい。