| 2004年 8月 9日(月) |
視点を変えると
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●昨晩、妻が借りてきたテープを聴きました。幼児教育の第一人者で、文部科学省の委員会でも講演されている方ですが、その話術の面白さに、つい午前2時過ぎまで聞いてしまいました。この方の話の展開は、先ず我々が通常聞いていることをひっくり返すことから始めるのです。例えば「子どもの教育は、個性を大切にして、のびのびと育てることがよいといわれていますが・・・・こんな子どもが、次第に大人になっていったら、日本はどうなりますか?」と問いかけるのです。そして「個性」とは何かということを説明していきます。「個性とはですね・・・。良いものも、悪いものもあるんです!意地悪もわがままも、みんな自由にのびのびと・・・となったら、・・・恐いですね〜」というような調子です。そして教育学者の言葉に振り回されないで、父親も母親も自分の子としっかり向き合いなさいということを話しているのです。「ある時ですね、講演が終わってから一人のお母さんが来ました。『子どもを叱らないで、育てるという本を読んだので、実践してみました。』と言うんですね。それで私は『それでどうなりました?』と訊きました。するとそのお母さんは、『私が、ノイローゼになりました。』と言ったんです。そうなんです。子どもを叱るべき時に叱らないと、親はノイローゼになるんです!」
●本という文字になったものには力があります。しかも○○博士とか△△学者という肩書きがついた人の本を読むと、ここに書かれている内容はすべて正しいという先入観を持ってしまいます。しかしそれは本当に正しいのか、もし正しいとするならば、なぜ正しいといえるのかという疑問を持ちながら考えることが大切なのですね。つまり今まで持っていた視点を変えることによって、当然と思われていたことが、そうではないかもしれない、またそうでなくてもいいのじゃないかと思えるようになってきます。それはその人にとって成長です。私は、何歳になっても成長する者でありたいと思います。
●テープの中で、こんな話もありました。ある時、幼稚園に行くと、園長さんが「先生、今の若い母親は、自分の子どもに配慮が足りません。親を教育しなければなりません!」と厳しい口調で言ったそうです。「何があったんですか?」と訊くと「小さな子どもの弁当が、毎日カレーなんです。1週間カレーなんですよ。ひどいでしょう?」と言うので、「はい、そうですね」と相槌をうった後、「インド人のお母さんだったら、1週間以上ですよね・・・」と言うと、一瞬二人の会話が途切れました。そして二人で笑い出したそうです。そんなことたいした問題じゃないと・・・・。視点を変えれば、相手の立場にも立てるし、それほど問題にすべき問題ではないと気づくし、他人が入りこむべき問題ではないと分かることが出来ます。