| 2005年 1月 29日(土) |
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●今日は、【世界救らいの日】です。癩(らい)とは、1873(明治6)年にらい菌を発見したノルウェーのハンセン博士の名によって、ハンセン病と呼ばれるようになる前の古い言い方です。これは、皮膚と手足の抹消神経が犯される病気ですが、今では早期発見、早期治療をすると後遺症もなく完治します。ところが日本では戦前に、伝染病、遺伝病、また恐ろしい病気として、「らい予防法」が制定され、罹った人は療養所に強制的に隔離されて、人権を傷つけられるような扱いもされてきた歴史があります。そこでこの法律は1996年(平成8年)になって廃止されましたが、それでもいまなお社会には誤解や偏見が残っていて、時々社会問題を起こしています。【世界救らいの日】は、世界に今も残る多くのハンセン病に苦しむ人達を救済しようという日です。
●私は以前この療養所に何度か訪問したことがありますが、そこにいる方々は、病気が完治しても、人々の偏見によって一般社会に入っていくことの難しさを感じているようでした。現在は、「らい病」を差別用語ととらえているので、聖書でもその書き換えが行われています。
例えば、マタイの福音書8:2では、口語訳聖書と古い新改訳聖書では、「らい病人」と使われていますが、新改訳第三版聖書では、「ツァラアトに冒された人」、リビングバイブルでは、「ツァラアトの人」、新共同訳聖書では、「重い皮膚病を患っている人」となっています。「ツァラアト」とは、この病気のヘブル語で、そのままの言葉として使われています。
●ちなみに国立ハンセン病療養所で働く職員で、誰も感染者になった人はいないそうです。昨日のアウシュビッツでの出来事のように、時代の状況が、いかに人の心を残虐なものにするか、人の心の暗部については、警戒していかなければならないと思います。