| 2005年 11月 2日(水) |
なんか変じゃない?
●政治的な内容については、この日記になるべく書かないようにしているつもりですが、何か変だなと思うので、書くことにしました。それは、第三次小泉内閣の法務大臣に就任した杉浦氏の発言に関してです。法務大臣は、死刑執行の命令書に、自分は「サインしない」と発言したというのです。その後、説明を加えて、「サインしたくないという趣旨だった」としていますが、別に内容が変わっているわけではありません。
●日本は、死刑制度を認めている、つまり現在その法律を維持している国です。その死刑制度を含む日本の法律を守るべき最高責任者が、自分はその法律を守る意思はないと表明したのですから、一体どうなっているのだというわけです。確かに死刑制度には賛否両論がありますが、日本の法律が死刑制度を認めているという点は、厳然たる事実です。そして仮に、日本の憲法や法律に、欠点や問題点があったとしても、現状で憲法や法律を守る立場にある人が法務大臣です。その立場の人が、法律の一部であっても、自分はその責任を果たさないと語ったのです。
●更に大臣は、それは「私の心の問題。宗教観や哲学の問題だ」と語りました。そうすると更におかしくなってくるのです。この方は、大臣という立場を理解しておられないのです。杉浦氏個人の宗教観や哲学の問題は、勿論大切にされなければなりませんが、個人の心情と大臣の立場をすり替えてはならないのです。日本の法律を守る最高責任を果たすことができないとするならば、大臣の職務を受けなければよかったでしょうし、現在の日本の死刑制度に問題があるとするならば、法律を変える働きをすればよいのです。なんで今、このような発言をしなければならなかったのでしょう。杉浦氏にとって、大臣の座に着きたいが、法律を守る責任を果たさないと発言したのは、なんともとんちんかんな言動だと思います。