2005年 12月 19日(月)

Aさん、安らかに

●昨日夕方、家に帰ると、妻が「Aさんが、亡くなったんだって!」と言うのです。「どこのAさん?」「造園屋のAさんよ。」「先日、うちの庭をやってくれたでしょう?」「そう、くも膜下出血だそう・・・」「・・・」
●「冬囲いは、今忙しいから、松原さんのところは、一番最後だ・・・」と、長い間親しく付き合っていたAさんの声を聞いたのは、1ヶ月ほど前でした。そしてAさんは、数日前の朝、その最後の仕事をするために、2人の職人さんを連れてやってきました。そこで挨拶をしてから、私が家の中で仕事をしている間に、ふと気がついて庭を見たら、手際よく仕事は終わって彼の姿はありませんでした。夜に妻が電話をして、工賃を訊くと、「今年の分は、プレゼントだ」と言うので、「それじゃ、今後、付き合いづらいから・・・」と言うと、「もっと、素直になりなさい」と説教をされたそうです。
次の日、雪が降り、根雪になりました。「さすが職人だ。天候までも、ぴったりと分かっている」と妻と言いました。その元気なAさんが、それから3日ほど後、普通に職場に出かけて行って、車のそばで倒れていたそうです。通行人が救急車を呼び、そのまま帰らぬ人になりました。
●妻は、先ほど家に行ってきたというので、私は、夜の道をAさん宅に向かいました。奥さんが出られ、仏前に座らせていただきました。「松原さんのところが、最後の仕事でした。来年は、見た通りに、自分でやってください。」「はい、しっかり写真を撮って・・・」と言いましたが、あまりに突然のことなので、会話が進みません。奥さんは、「うちの主人は、まだちょっと出張しているみたいで・・・」と、いつもの明るい表情で話していました。
●人の死は、何時訪れるか分からないと言われますが、まさにその通りの現実を見ました。死後の準備については、自分は勿論ですが、愛する人たちと死後も共に、同じ所で会えるための備えをしたいと思います。