2006年 10月 20日(金)

神風

●1274年の今日、10月20日、モンゴル軍は、九州大宰府へと接近、日本に攻撃を加えた。文永の役である。日本軍は、防戦一方で窮地に追いやられたが、なんとこの日の夕方から風雨が強くなり、海上のモンゴル軍は壊滅的な打撃を受けることになり、日本は窮地を脱することができた。人々は、これを「神風」が吹いたと考え、その後もたとえ日本が困難な場におかれても、神風が吹いて助けられると思い込んだ。そしてこの度の太平洋戦争でも、人々は神風が吹くことを期待した。しかし神風は吹かずに敗戦した。
●確かに日本国民は敗戦によって戦後の苦難の生活を体験することになったが、もし日本が戦争に勝っていたら、更に世界に領土拡大を求めて戦争を続けたに違いない。そうするならば、軍事国家として国民にはもっと大きな苦難があったかもしれない。一部の権力者が願う国家像のために、「神風」が吹かないことによって幸いを得ることもあることを知っていたい。