| 2006年 3月 27日(月) |
クールベ
●1871年3月26日、パリで民衆が蜂起して革命政府が誕生しました。それをパリ・コミューンといい、世界初の労働者階級の自治による民主国家とされています。そこには多くの芸術家が参加していますが、その中の一人に画家のクールベがいます。
●彼が描く絵は、写実主義であり、彼は「自分は、天使は見えないから描かない」と言っています。ただこれは、想像上のテーマは描かないというだけでなく、当時画家は、貴族や金持ちの依頼によって肖像画等を描き、依頼主は実際よりも美しくまた理想化された姿を画家に描かせました。それに対して彼は、日常の名もない人々を、見たままの姿に描きました。現在では、当たり前の考え方のように思われますが、当時は伝統的な価値観に対する挑戦と急進的な考えと受け取られていました。また彼は、パリ・コミューンに参加し、反乱に荷担したということで投獄をされています。その後スイスに亡命し、1877年、亡命先で58歳の生涯を閉じました。上の絵の題は、《村の貧しい女》です。