2006年 4月 7日(金)

天主(デウス)

●今日は、フランシスコ・ザビエルの500歳の誕生日です。勿論今は生きていませんが、彼は丁度今から500年前の1506年4月7日に生まれました。学校の歴史の時間には、“以後よろしく”と1549年に日本に初めてキリスト教を伝えたと学びます。彼は、日本だけでなくインドでも宣教を行っていますが、彼が信仰に導いた人の数は、パウロを超えるといわれるほど、情熱的に宣教活動を行いました。
●ザビエルの日本人に対する評価は高く、彼が送った手紙の中には、次のように書かれています。「日本についてこの地で私たちが経験によって知り得たことを,あなたたちにお知らせします。第一に、私たちが交際することによって知り得た限りでは、この国の人々は今までに発見された国民の中で最高であり、日本人より優れている人々は、異教徒の間では見つけられないでしょう。・・・私があなたがたにお知らせしたい唯一のこと、それは主なる神に大きな感謝をささげていただきたいことです。この島、日本は、聖なる信仰を大きく広めるためにきわめてよく整えられた国です。」
 その後、日本においてはキリシタンの迫害が起こることを彼は知りませんでしたが、彼が夢見たように、日本においてリバイバルが起こることを渇望します。
●彼は、日本での初期の伝道活動において、ヤジロウという人物を用いましたが、ザビエルが伝えようとした唯一神をヤジロウは「大日」と訳したので、真言宗の最高支配者である大日如来と間違えられ、当初は仏教の一派として僧侶に歓迎されたこともあったそうです。その誤りに気づいたザビエルは、後に「大日」という語をやめて、ラテン語の「デウス」ということばを用い、「天主(デウス)」と書きました。
●現在、プロテスタントでは、「デウス」ということばを用いませんが、八百万の神がいると信じられている日本において、聖書が伝えようとしている神を、どのように表現するかは、ザビエル時代から今日までも難しいテーマです。例えば「神」ということばは、中国の文字である「シェム」で、この文字は、本来は死者の霊やたたりをなす悪霊を意味していた文字ですから、日本人に一般に受け取られている「神」とは意味が異なります。日本のキリスト教界では、それに代わることばとして、「天」「上帝」「天翁」等が検討されましたが、結局、現在の「神」ということばを用いて、それをより明確にすることが試みられています。例えば、「唯一神」「永遠の神」「全能の神」等です。