| 2006年 5月 23日(火) |
異なる見解
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●1543年の今日、5月23日に、コペルニクスが「地動説」である『天球の回転について』を発表しました。ところがコペルニクス自身は、それよりも29年前に「地動説」を考えており、また簡単なまとめについては、かなり多くの天文学者たちの間でも知られていたそうです。ところが彼がその論を正式に発表するのをためらったのは、当時ヨーロッパでは、太陽が地球の回りを回っているという考え方(「天動説」)のみを教会が認めていたので、自分の説を公式に発表することによって迫害を受けるかもしれないと恐れたのか、従来の説とは180度異なる説なので、間違っているかもしれないということを恐れていたのかもしれません。
●「地動説」による教会からの迫害というと、ガリレオの宗教裁判はよく知られていますが、彼が最初宗教裁判にかけられたのは、1616年ですから、コペルニクスがこの説を発表してから、かなり経っています。それにもかかわらずガリレオが裁かれたのは、この年に教会は、突然「地動説」を禁じました。なぜ禁じたのかは明らかではありませんが、一説によると、ガリレオの活動を妨害するために、反ガリレオ派の学者たちが教皇庁にはたらきかけてそのようになったと考えられています。そのように考えられるのは、すでに多くの人々に知られていた「地動説」に関して、ガリレオ以外で裁かれた人はいないからだそうです。
●歴史的に見るとローマ・カトリック教会は、宗教の世界だけでなく、社会全体に渡って権威を行使してきました。しかも権威を持って多くの失敗をもしてきたことは、よく知られています。そしてある見解を主張をする人がいる場合、特に権威ある立場にいる人が、その権威を用いて相手の考えを押しつぶそうとするならば、それはよい結果を生まないことが多いのです。ですから確かに昨日も書いた『ダ・ヴィンチ・コード』の著者の見解には、私は同意できませんが、私の考えと異なる見解もあるということを受け入れるゆとりは持ちたいと思います。真理ならば残るでしょうし、そうでなければいつしか消え去るでしょうから。