2006年 6月 19日(月)

考える葦

●「もしクレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていたであろう」ということばを聞いたことはおありでしょう。でもそれを誰が言ったのかについては、私は知りませんでした。そのことばは、フランスの思想家で、数学者、物理学者であったブレーズ・パスカルのものです。「人間は考える葦である」ということばでも知られていますね。今日は、パスカルが1623年に誕生した日です。

●数学者としての萌芽は、幼い時からあったようで、彼は図形遊が大好きで、三角形の内角の和は180度であるということを、子どもの時から体験として知っていたといいます。またその後、税務官吏であった父親が、毎日計算で大変苦労をしている様子を見て、手まわし式の計算機を自作して贈りました。それが19歳の時です。彼の数処理の考えは、現代のパソコンへと繋がっているそうです。

●また理科で「パスカルの原理」として学んだ「流体の一部に加えた圧力は同じ強さでどの方向にも伝わる」という原理も、彼の発見です。その功績によって、1971年に圧力の国際表示単位は「パスカル」(Pa)と決められました。そういえば、私が学校で学んだ時は、気象の気圧を「ミリバール」と言っていましたが、気がついたら「ヘクトパスカル」を使うようになっていましたね。単位の「パスカル」は、彼の名前です。

●彼は、神学についても深い考えを持ち、先ほどの「人間は考える葦である」とのことばには、人間は自然の中では小さく弱い存在にすぎないが、思考という領域においては、無限である神をも知ることが出来る存在であり、有限の中に無限の可能性を秘めていることを示しています。
その彼のことば
「神を感知するのは心であって、理性ではない。信仰とは、そのようなものである。」