2006年 6月 2日(金)

またまた最後の晩餐


●ダ・ヴィンチの絵でのキーポイントは、ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』の絵のひとりの人物が、誰なのかということです。つまり中央のイエスの向かって左にいる人物が、一般に言われているヨハネではなく、マグダラのマリヤだという解釈です。
●確かにその人物は女性らしく見えますが、まずダ・ヴィンチがどのような秘密をこの絵に隠そうとしたかは(あるいは秘密などは描かなかったのかは)分かりませんが、一般の人にこの絵は『最後の晩餐』の絵だと受け入れられなければならないでしょう。そうするとイエス以外の人物は、12人描かれていますから、当然、これは12弟子と考えられます。しかしこの中のひとりが女性だとすると、弟子は11人となりますから、欠けた弟子はユダで、この絵はユダがいなくなった場面となります。
●でも画家が絵を描く場合には、劇的な場面を描くでしょう。では『最後の晩餐』で、一番劇的な場面はどこでしょうか。昨日もヨハネの福音書で紹介した、イエスがユダの裏切りを告げた場面になるでしょう。今まで12人一緒に行動してきたはずなのに、その中から裏切り者が出るというのですから、弟子たちの顔にも怒りや不安、動揺が走ります。画家のテーマとして扱うのは、当然この場面であるはずです。つまりこの中に、まだユダはいるのです。そうするとこの場面では12人しか描かれていませんから、この中の人物をひとりだけ女性にすると、誰かが追い出されることになるでしょう。ですからこの中のひとりの人物を女性にすることには、無理があります。
●それでもこの中に女性を入れたいと思うならば、ほとんどの弟子たちが逃げ去った時にも、十字架に架かっているイエスを見守っていた母親のマリヤ入れたいですね。それだってダ・ヴィンチの暗号だと主張する「M」になるじゃありませんか。