| 2006年 7月 1日(土) |
小さな偉人
●ストウ夫人といえば、あの小説『アンクル・トムの小屋』を思い出すことでしょう。彼女は、兄弟全員が牧師となる家庭環境に育ち、幼い頃からキリスト信仰の中にありました。彼女がこの小説を書くきっかけとなったのは、1850年に成立した「逃亡奴隷法」によります。この法律は、南部の奴隷所有者から奴隷が逃亡した場合、自由州に住む者も捜索の手助をしなければならないというものでした。それに怒りを感じた彼女は、奴隷制度は廃止すべきだという視点から、ある機関紙に小説を連載するという形で、『アンクル・トムの小屋』を発表しました。すると連載途中から人々の反響が大きく、すぐに単行本化され、「聖書に次ぐ2番目のベストセラー」と言われるほどの売れ行きでした。
●その9年後に南北戦争が起こるのですが、戦争中にストウ夫人に会ったリンカーン大統領は、「あなたがこの大きな戦争を引き起こした小さなご婦人ですね」と語ったそうです。確かにペンの力は偉大です。
1896年の今日、H・E・ストウ夫人は、85歳で永眠しました。