2006年 7月 29日(土)

初めの愛

●「私の信仰は死んでしまったのではない。ただ眠っているのだ。昔の信仰、キリストへの愛は死に絶えたのではなく、神が私たちの中に甦えらせて下さることができるのである。」
これは、画家のゴッホが弟テオに出した手紙の一部です。「信仰」すなわちキリストを信頼し、愛する心は、人が他の人を愛するように、個人の努力によって作り出されるものではありません。その人の心の中に、生まれてきたものです。ただそれを意識して用いなければ、「眠った」ままで活動することはありません。「キリストの愛」をかつて持ったことがあるならば、そのことを思い出し、再び用いてみましょう。作り出さなくても、すでにあるのですから・・・・。

●キリストは、エペソにある教会の信徒に次のように語りました。
「わたし(キリスト)は、あなたの行いとあなたの労苦と忍耐を知っている。・・・あなたはよく忍耐して、わたしの名のために耐え忍び、疲れたことがなかった。しかし、あなたには非難すべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。それで、あなたは、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて、初めの行いをしなさい。」(ヨハネ黙示録2:2-5)
信仰生活において、過去には喜んでいたのに、今はその喜びを失っている人を見ます。それらの人の口から出ることばの多くは、「あの人に傷つけられたので・・・」「私は、一生懸命努力したけれども、他の人々が認めてくれなかった・・・」等です。このように今、喜びを失っている人の多くは、他の人のせいで喜びが無くなったかのように思っています。しかし私たちに与えられた喜びは、他の人から来たものではなく、キリストから与えられたものであったはずです。キリストを直接愛する「初めの愛」に戻りましょう。眠っている愛なら起こしましょう。それは、「初めの行いをしなさい」とあるように、今までしばらく休んでいた、かつてした行いを再び始めることによって、眠っていた愛は、再び起きることでしょう。

●ゴッホの愛は、その後起きたのでしょうか。1890年の今日、7月29日、彼は、麦畑でピストルで自殺しました。享年37歳でした。