| 2006年 7月 3日(月) |
猿から人間への証拠は?
![]()
●ヨハン・アンダーソンという人を知っていますかと訊かれても、よほどそちらの方に関心がなければ思い出すことがないでしょう。彼は、スウェーデンの考古学者で、1929年に中国北京北東の周口店で人間の頭蓋骨の化石「北京原人(ホモ・エレクトス・ペキネンシス)」を発見したということで知られています。その後、日中戦争が危惧されたので、その化石をアメリカで研究するために移送されましたが、途中紛失してしまい、現在ではそれが「原人」といえるものであったかどうかについて、確かめることはできません。
●「北京原人」とされるものの頭蓋骨は、DNA鑑定でもされていればその内容が明らかになったと思われますが、この化石は、当時から人間と猿の骨が組み合わされたものだと考える学者もいました。「原人」とは、まだ猿の特徴を残した最初の人間という「進化論」を理論づけるための用語ですが、この他に「ジャワ原人」や「ピルトダウン人(ダウソンの原人)」などといわれるものがあります。しかし「ジャワ原人」は、それぞれが10メートルほど離れた場所から、頭蓋骨と歯と大腿骨が発見されましたが、同じ地層から現在の人間の骨が出土しており、当時の学者からもこの骨は、原人とはいえないと批判されていました。また「ピルトダウン人(ダウソンの原人)」として出土したものは、41年後に「偽作」と分かりました。
このように、進化論を支持する原人がいたという確かな証明は、現在明らかにされていません。
●ヨハン・アンダーソンは、現在の原人についての研究をどのように考えるでしょうか。彼は、1874年の今日、7月3日に生まれました。