2006年 7月 31日(月)

カイダン話

●午前1時頃、ふと目が覚めた。なにか廊下で物音がしたような気がしたからだ。部屋の戸を開けていたが、階段の方がうっすらと明るい。我が家では、玄関や階段は、センサーによって点灯するようにしているので、夜は動くものが通らなければ点灯しない。ということは、階段の所を、何かが通ったのだ。飼い猫かなと思っていたら、彼女は私のそばにいて、体を部屋の方に置き、なにやら不審そうに首だけを伸ばして階段の方を覗いている。妻は隣にいるし、では何者か??・・・
●娘は我が家から車で1時間ほどの所に住んでいるが、週末に顔を出す程度で、今日は月曜日だ。そういえば午前0時近く、私が寝る前に、妻は気になることを言った。「H(娘の名)は、家に帰ったろうか。車の事故がなければいいけれど・・・」。その後私は、戸締りをして玄関のドアにチェーンをかけてから床に入った。だから・・・ドアのチェーンを外して入るものは・・・? しかも先日、夏のこの時期にふさわしく、怪談話をいくつか聞いた。だから瞬間、強盗を含めていくつかのイメージが私の頭の中に描かれた。
●相変わらず飼い猫は、不審そうに首を伸ばして階段の方を見ているが、自分は出て行かない。そこでちょっぴり勇気を出して、寝ぼけ眼で床を出た。洗面所の所がボーと明るくなっている。覗き込むと娘が、「ダァダァイマ・・・」と歯ブラシをくわえた口をもぐもぐさせながら立っていた。私は、娘の足があるか、あるいは体を透き通して鏡が見えないかを確かめて、どうやらどちらも大丈夫と分かったので、また部屋に戻って寝込んだ。でも朝方になって、ドアのチェーンをどのように外したのか?・・・ということが気になり、ということはやっぱり・・・と思って、娘の部屋を覗くと、今度は確かに寝ていた。彼女が起きてから訊くと、「友達に会って、家に一度戻ってから行くので遅くなるってお母さんに電話をして、チェーンを外しておいてもらった・・・」と言った。
怪談話は、単なる階段話だった。