ごん狐
●「『ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは』ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。兵十は火縄銃をばたりと、とり落しました。青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。」 小学校の国語の教科書にも載った新美南吉の『ごん狐』。ちょっぴりせつなく、胸がきゅんとする場面でした。一度は失敗するけれど、その失敗に対して償おうとするごんの気持ちに共感することができるから、結果がせつないのですね。 新美南吉は、1943年の今日、他界しました。