2007年 3月 30日(金)

●東京から帰ってきた妻が、今が桜の満開と感動して報告してくれた。ところが彼女が見て来た桜の場所を聞いていると、どうやら墓地に近い所のような気がした。そこで訊いてみると、そういえばそうだという。梶井基次郎の『桜の樹の下には』に、次のような文があるが、彼の文からそのように言われるようになったのか、あるいは昔から言われてきたことを彼が文にまとめたのか分からないが、桜にはなんとなくそのような思いを抱かせるような美しさがあるかもしれない。

「桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!これは信じていいことなんだよ。何故(なぜ)って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。」