| 2007年 4月 12日(木) |
高齢化社会の文化
![]()
●昨日、一昨日と先輩と友人に会った時に聞いたことがとても気になりました。
先輩と友人が住んでいるH市は、美術や音楽、スポーツ等である程度の高い文化レベルを保ってきた都市です。しかし先輩が語るところによると、そのレベルを保ってきた若者を育成する大学が、編成替えで学部が無くなり、美術・音楽・スポーツ関係の学生も教授等の指導者もH市から居なくなるというのです。先輩は、美術の学部の最後の教授となったというのです。
●また友人は、ある東京の大きな美術展に出品していました。「今も出品しているの?」と訊くと、「体の調子が悪くなってから、やめてしまった」と言うのです。「では、巡回展は?」と訊くと、「H市の会員は高齢化して、若者はいないから、巡回展も呼ぶことが出来ないんだ・・・」と寂しそうでした。
●高齢化の問題が、社会的・経済的視点から言われることが多いですが、文化的にも廃れていくということに気づかされました。先輩は、「ホールがあっても、演奏する若手がいない。公認のグランドやプールがあっても、資格を持った指導者がいないととなると、もうこの先は見えているなあ・・・」と語り、「今回の展覧会も、自分には会場としては広すぎると思わなかったわけではないが、文化が廃れていくという、俺の魂の叫びのようなものがちょっとあって、それでやってみたんだ・・・」と寂しそうに言いました。
●高齢化社会の文化って? 私のイメージとしては、灰色の空気が漂っていて、死ぬに死ねないからただ生きている人々・・・。やっぱりこれじゃまずいと思います。それとこの問題は、予想外に深刻かもしれません。