2008年 6月 22日(日)

危機に備える信仰(25)  神の国に生きる

【メッセージの要約】
●右の写真のような風景を見かけたら、あなたは何を思いますか。これはただの飛行機雲が交差した風景ですから、特別な事を考えなくてもいいのですが、ある人は十字架を思い出すでしょう。そして更にイエス・キリストのこと、自分が救われた時のこと、更に自分の人生が今後どのようになっていくのかと考えるかもしれません。それはとても良いことです。生活のちょっとした場面でキリストを思う人であるならば、大きな問題に直面した時には、勿論キリストについて考えるからです。
●このメッセージシリーズでは、これから私たちが生活の中で直面すると思われる様々な問題に対処するためには、キリストへの信仰をしっかり保つことの必要を語っています。最近はニュースの中でも次のような問題がごく普通の出来事のように取り上げられていますが、これらの多くは、人類が未だ体験したことのない、人類や他の生物が存続するかどうかという問題を含んでいます。「地球温暖化」に関しては、「異常気象」「熱波・寒波」「洪水」「森林火災」「食料不足」、またそれとは別に、「水不足」「石油・ウラン等のエネルギー枯渇」「細菌・ウイルス」「核兵器」「テロ」「無差別殺人」等、どれをとってもこれから私たちが生きていくためには難しい場面に置かれています。しかもこれらの問題は、今まであまり体験したことがない事柄であるばかりでなく、今後、更に予想もしなかった程の危機的な問題にも出会うことでしょう。そのための心構えを、ルカ17:20-21から考えてみましょう。
◆ルカ17:20‐21 さて、神の国はいつ来るのか、とパリサイ人たちに尋ねられたとき、イエスは答えて言われた。「神の国は、人の目で認められるようにして来るものではありません。『そら、ここにある。』とか、『あそこにある。』とか言えるようなものではありません。いいですか。神の国は、あなたがたのただ中にあるのです。
パリサイ人もイエスの弟子たちも、神が「選びの民」であるユダヤ人をローマ帝国の支配から解放してくれる救い主が支配する新しい時代である「神の国」が、到来することを望んでいました。ですからパリサイ人は、「神の国」が、いつ、どのような形で来るのかを質問したのです。ところがイエスの回答は意外でした。イエスは、「神の国は、あなたがたのただ中にあるのです。」と答えられ、神の国はすでに来ており、しかも信じる者だけがそれを実体化することができると語られました。それは、神の国でありまた支配者である「キリストご自身」が、弟子たちの真中におられたように、私たちがキリストの中に留まり、また私たちの霊の中にキリストを迎えるならば、そこに神の国が形成されるのです。
●これからの世界は、今まで私たちが体験したことがない問題に直面することでしょう。そのために人々は、解決の方策として様々な考えを述べることでしょう。その多くの情報によって、人々の行動が振り回されることになるかもしれません。そのような時にこそ、周囲の多様な情報に惑わされることなく、しっかりとした自分の生き方の土台と方向性を持つことが必要になります。その基本が、自分は「神の国」の中に生きている国民であるという意識を持つことです。「神の国に生きる」ことは、この世の生き方と異なることです。それは、ある時には周囲に対して摩擦を生じることがありますが、芯のある生き方を見て惹かれる人も出るでしょう。
●先週の教団大会の時に、講師が自分の教会であった次のような証しをしました。一人の大学生が、医療機械を作る会社に就職を希望していましたが、面接で振られて就職試験に失敗したと牧師の所に相談に来たそうです。牧師は、「どのような仕事でもかまわない。君が、クリスチャンとしてどのような基盤を持って生きるかということが大切だ」と、もう一度自分の生き方を考えよと励ましました。しばらくしてその学生は、新しく受験した会社の報告にやってきました。そして「やっぱり今度もだめなようです。今度の会社は、社長や部長や偉い人たちがずらりと並んで質問攻めで、1時間ほどさんざんいじめられました。もう駄目です…」と言いました。牧師は、それを聞いて、「私が社長なら、自分の生き方をしっかりと答えることができる人物を選ぶ。だから大丈夫だ!」と言いました。案の定、彼はその会社に就職が決まりました。