2008年 9月 19日(金)

●河野進さんの詩です。

【波紋】

静かな池に
なにげなく小石を投げる
波紋が向う岸までひろがる
ふと浮かんだ
善意や悪意が
絶え間なく人から人に
さらに世界につたわる
心の波紋よ


【海底】

海はどのように深くても
かならず 海底がある
悲しみや苦しみは
どのように深刻でも
時間という海底がある
ほほえみという 
すばらしい珊瑚礁がある
祈りという
限りない光がある