詩
●河野進さんの詩です。 【波紋】 静かな池に なにげなく小石を投げる 波紋が向う岸までひろがる ふと浮かんだ 善意や悪意が 絶え間なく人から人に さらに世界につたわる 心の波紋よ 【海底】 海はどのように深くても かならず 海底がある 悲しみや苦しみは どのように深刻でも 時間という海底がある ほほえみという すばらしい珊瑚礁がある 祈りという 限りない光がある