| 2010年 6月 19日(土) |
【詩】 主よ なぜですか? 松原 望
かつて親しかった友があなたを離れ
一人寂しく
「なぜですか 主よ」と
ため息をもらす時
彫刻家である主が
あなたという作品を
細心の注意を払って仕上げるために
細部を削るのみを
手にされたことを知りなさい
ビロードの闇があなたを覆い
涙で濡れた枕があなたの頬に触れ
「なぜですか 主よ」と
弱々しくつぶやく時
彫刻家である主が
あなたという傑作を
一点の曇りもなく完成させるために
磨き上げの砥石を
手にされたことを知りなさい
主に「なぜ」と問いかけるのは
彫像のダビデが
ミケランジェロに
「なぜ」と問いかけるようなもの
あと少ししたら すべてがわかる
その時 あなたは言うでしょう
「主よ もしあの寂しさが
私の心を通り過ぎなかったら
あなたの“インマヌエル”の意味を
理解できませんでした」と
「主よ もしあの闇が
私を取り囲まなかったら
あなたが“世の光”であることを
知りませんでした」と
わずか6日間で
世界中のすべてのものを
創造された主が
なぜ 一人の人を造るのに
これほど時間をかけるのでしょう
「主よ 私の父よ
私は 今 確かにあなたの子です
あなたは 私を
愛してくださっていたのですね」