『平素は当施設をご利用いただきまして、誠に有難うございます。 昭和36年4月の開業以来ご利用いただいてまいりました 当東京厚生年金会館は 平成22年3月31日をもちまして閉館することになりました。 この間のご愛顧に厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。 なお、同日までは営業を行いますので、最後までご利用下さいます様お願い申し上げます。』
また一つの僕の中の昭和が終わりを迎える。僕がまだ今の会社に入社したての頃はよくこのホールで撮影したものだ。いろいろな思い出がこのホールにはある。初めて読売日響の「シェーラザード」を生で聞いて感動した。「モルダウ」全曲を聴いて涙したホール。初めてオーケストラの撮影をして、リハ中に足音が大きくてリハの邪魔だと指揮者に怒られ裸足でリハの撮影をした場所。初めてベートーヴェンの第九を撮影した場所。そんなホールで我が社が撮影する最後の日となった。
営業は3/31までのようだが、今日以降我が社での撮影の予定はない。僕の昭和の一つであり、僕の若きカメラマン時代の象徴のような存在であるこのホールと今日でお別れだ。昭和はどんどん遠くなる。
僕は随分と無くなるホールの最後を見てきた。労音ホールはまさに最後のステージの撮影依頼を受けお別れをした。所沢市民会館も最後のステージは僕が撮影した。最後の演奏が終わり舞台を磨く会館職員たちの姿がなんだかとても寂しかった。「ここは無くなり、新しいホールが別の場所に出来るけど私らはこのホールと一緒に今日で終わりなんです。向こうに再雇用はされないので。今日までありがとうございました。」と年老いた会館職員たちが言った。僕はそのシーン涙ながらに撮った。
今日は東京厚生年金会館の4Fで懇親会があった。みんなこの厚生年金会館とは今日でさようならなんで、ここの昔話で盛り上がった。さようなら!東京厚生年金会館。
(仕事はというと…メンバーが悪すぎ…今日は早めに帰りたかったけど、当然遅くまで付き合わされました。)