2002年 11月 6日(水)

思い出のお裾分け

 先ほど生徒さんの伊東さんが尋ねてくれました。お忙しい中を、会社で行かれた、
台湾のお土産を持ってきてくださったのです。この方は大の花好きで
教室で出会った珍しい花を見ると、思わず挿し木したくなると言う方なんですが
今、彼女のお庭に、彼女の今期、最も気に入ったと言われていた、白バラと
ピンクのバラが咲き出したのだと、とても嬉しそうに報告してくれたのです。
残念な事に御本人、花の名前をイマイチ、覚えていらっしゃらないので
私の中でどんな白バラなのか、どんなピンクのバラなのかピンと来ないのが
残念ですね。知ってて損はないのが、花の名前です。生徒のみなさん
この部分を、年頭に少々入れて置いてね。

 しとしきり、花の話で盛り上がっている時に、私の眼に南アフリカ原産の
キングプロティアと言う花があることを確認したのです。何かお礼にと
とっさにこの花を1本プレゼントすることにしたのです。
 彼女はこの花は、最近良く見かけますねといってくれました。
そうなんです。近頃ではあまり珍しくないのですが、私が南アフリカに
旅した26年前は、それは、摩訶不思議なくらいの変り種だったのです。
 この時期に必ずと言っていい位、市場にでるのですが、正直言って
私の教室ではまず、レッスンに使われることはないのです。
 だって、キングと言うくらいですもの、それはそれは大きなお顔で
この私でも使いこなすには難儀ですわ。

 でも、何故か買わずにいられないのです。それは私の中で
思い出を買ってくるようなものだからです。
 初めて出会ったときのあの驚きと、感動を毎年この時期になると
甦らしてくれる、キングプローティア、いつかきっと生けてみたいと
思うばかりで、今年も又ドライフラワーになる運命なのかな。
なんて話をしながら、伊東さんに、思い出のお裾分けを花に
託してみました。彼女は喜んで持ち帰ってくれました。
伊東さんありがとうね。たった1本でも、誰かの側で命果てるまで
見届けてくれる人がいてくれるだけで、私もプローティアも
きっと幸せな気分になれます。