| 2003年 3月 21日(金) |
春分ですね。いかがお過ごしですか?
花屋さんが一年を通して忙しく働く日の春一番といってもいいかしら。
でも我が家はそうではないのです。いつも通りの業務で始まりそして
終わるのです。そんな中でちょっぴり涙が出てしまう花束を
作りました。実を言うと昨晩の事なのですが。
営業が終わり打ち合わせをしていたときです。一台の車がお店の
前に止まりました。見覚えの無い車なので道でも尋ねるのかしらと
思っていたのですが、その男性はおもむろにお店のなかへ
入って来られました。そして≪ここはお花を売ってくれるのですか?≫と。
良く受ける質問なので特別驚く事も無かったのですが、彼はこんな風に
オーダーを出したのです。
≪子犬が今朝死んだので、お棺の中に入れる小さな花束を作って
もらえないだろうか≫と言いました。
正直言って一瞬驚きました。とっさにお返事が出来なかったのです。
何故か私自身が自分の飼い犬の死とダブらせてしまったからです。
でもお急ぎのようだったので、四の五のいってられませんでしたから
急いで冷蔵庫からお花を取り出して作り始めたのです。
何故か心は涙でいっぱいでした。
この花束にどんな思いを込めてお持ち帰って頂いたらいいのかしらと。
その時一瞬ですが見たことの無い子犬が野原を散歩しているシーンが
目に浮かんだのです。
そして出来上がったのは、白をベースに色とりどりの小花と
何故か残っていた猫じゃらし、市場ではバニーテールと呼ばれている
草ばなです。
そして彼に≪彼の世でもきっと楽しくお散歩してくれますように≫と
メッセージを添えさせていただきました。
子犬の棺に入れる花束、悲しいけれどもきっといつまでも
私の心のどこかで思い出として残る花束になることでしょう。
楽しく散歩してね!鎖から解き放たれて。
≪MAKE YOU FREE!!≫。