2003年 5月 3日(土)

ロバート・キャパと言う写真家をご存知ですか?

 今朝の新聞のコラム欄にこの方の自伝「ちょっとピンぼけ」と言う本について
又この方の人生に少し触れた記事が載ってました。
私は幼い頃からこの人の名前を知っていました。八つ違いの姉がちょうど
写真学校に通っていた頃で、よく現像の手伝いや,カッティングの手伝いを
したものです。
 その頃の姉が時々、ロバート・キャパの話や、おぼろげに写真をいくつか
見せてくれたのを覚えていました。

 三年ぐらい前かしら、この方の写真展が「ひろしま美術館」で開かれていたので
出かけたことがあります。子供の頃、姉が見せてくれたおぼろげな記憶が
甦ると同時に、強烈な印象を受けたのです。この人のことを普通は
報道写真家とお呼びするのですが、確かに戦場の凄さ、臨場感、人々の
表情が今更に強烈に心に、響いたのをおぼえています。

 姉が何故写真はピンぼけでも、素敵な作品もあるんだよと、こどもの
私に言い続けたのかが今朝のコラムで納得したのです。
そう言えば何枚かの作品は、確かにピンぼけでした。

 でも当時の白黒の写真でなくては出ないだろうと思うような時代背景や
彼の目指すところが何だったのかがより一層、判ったのが今先程です。
コラムの中でこんな風に彼を表現してました。

 ≪報道写真家のロバート・キャパは技術に抜きん出ていたわけではない…
焦点のずれている写真も多く残している・技術に走るのを戒めていた
ふしがある。人の生死を分ける戦場で技術に心奪われることは、被写体の
冒涜になると考えたらしい…≫少し省略して紹介させてもらいましたが
この文章になぜか、心奪われてしまいました。

 なぜかといいますとつい先程、明日の花嫁さんのブーケその他の作品を
仕上げてきたばかりだからです。
 写真を生業とされている方その他クリエイティブな職業を含めて
すべてに通づる信念のようなものを感じたからかな。

 そしてこれはいつの世も変わることの無い、普遍的な「物作り」を
テーマにしている人々の心の杖でもあって欲しいと思うばかりです。
 
 またもや、いつ何時でも初心に返ることを忘れべからずと、キャパ様に
背中を叩かれた思いでした。素敵な明日を迎えることが出来ますようにと
思わず手を合わせて、新郎、新婦の顔を思い浮かべながらお二人の
幸せを願うばかりです。