2003年 6月 1日(日)

旅の達人からひと言。

 自分で達人なんて嫌味な人ですね。これは経験から伝えられる
事なんですが、昨日の日程が今日だったら素敵なイングリッシュ
ガーデンも散策できたことだろうしバスもスムーズにetc
 でも昨日は昨日の天候だからこそ良かった1面があったことに
きっと参加された何人かの方は、もうお気づきの事と思います。

 私が愛して止まないルイス・C.ティファニーの最高傑作と
呼ばれてる通称「鹿の窓」のことなんです。

 私がこの作品に出会ったのはかれこれ10年前の名古屋でした。
たった1枚のポスターが、散策に疲れてカフェを捜していた時
目にとまったのです。美術館とは思えない雰囲気の入り口に
素敵なポスターが…。

 私はこのポスターが欲しくて入ってみたのが「ティファニー」
コレクションとの出逢いでした。帰りにミュージアムショップで
教室の器を注文してから《すみません、外に貼ってあるポスターを
売って欲しいのですが…》そのときのスタッフの方の少々怪訝そうな
表情が忘れられません今でも。考えると恥ずかしいですよね。

 対応に困ったと思え、奥から館長さんがわざわざ出てこられて
《よろしかった差し上げますよ》と言ってくださったのです。
これがエピソードの始まりね、とりあえず。では何故「鹿の窓」が
昨日の天候と結びつくのかと言うと、この窓はご覧になったら
解ると思うのですが、とある日の秋をステンドグラスで描いた
物なのです。窓を通して入る日差しは四季そのものを写し描いて
いるのです。だから雨の日は雨の日でなければ見ることの出来ない
光のページェントがあるのです。

 名古屋で見たときは人口の光で、短時間に演出していたと
記憶していましたが、今ここ松江ウォータービレッジにおける
「鹿の窓」は自然光で見れるように配置されているのです。

 この美術館を訪れるのは名古屋の頃から数えると6〜7回に
なるはずです。一昨年は夏と秋に行きました。「鹿の窓」の
季節ごとに映し出される色彩と光の変化を観察したくて…

 でもほとんどと言っていい位晴天だったのです。
と言うことは雨空のうす雲からほんのりと顔を出すお日様が
どんな風にこの「鹿の窓」を照らすのか初めて見ることが
できたのです。とても素敵な観察記録をつけることが出来たのです。

 と言う事でどんなアクシデントも、グッドラックに変えることが
出来ると言うことですね。これが旅の達人が伝えたいことです。
雨は雨なりに、雪の日は雪の日だからこそ醸し出される、
白銀の世界etc。

 もうひとつ嬉しいことがありました。
前回と今回連続で参加された生徒さんの中で、こんなお話を
私にしてくれました。

 《先生があの「鹿の窓」のメッセージの意味をよく味わいなさい
と言われたのを覚えいたので今回はメモに残してじっくり
家に帰って味わって見ることにしました》といいながら
私にメモを見せてくれたのです。

 その彼女も又次も参加したいと言っていました。
又行こうね、今度はどんな季節を選びましょうか。
前回は7月14日、今回は5月31日ということは
秋かな、冬かな?又楽しみが増えたね。