| 2004年 8月 24日(火) |
つづいてこそ道、それとも路
私は、詩人の石川 洋さんのこの小さな詩集が大好きです。
これはとある老人が私にプレゼントしてくれたものでだいぶ
古くなりました。そうかれこれ3年前に丁度と頭部解頭手術を
迎える数週間前かしら。
手術の話はしていなかったのですが、何か感じるものが
あったのかしら、記憶が少々おぼろげなご老人を見舞いに
行ったときでした。
その方はいまでは、私のことをママさんと呼んですでに
3年前の私は記憶の中にいません。
その巻頭ページにこんな作品がありました。
「自戒」
つらいことが多いのは
感謝をしらないからだ
苦しいことが多いのは
自分に甘えがあるからだ
悲しいことが多いのは
自分のことしかわからないからだ
心配することが多いのは
今をけんめいに生きていないからだ
行きづまりが多いのは
自分が裸になれないからだ
たった10行の行間に何を感じ、何を己への
戒めと感じ取るのかは、ひとそれぞれですね、きっと。
手術前には目にとまらなかった巻頭ぺージでしたが、
時々この行間に己の人生の反省を促がすように心がけて
いるのです。
人というのは身勝手にできてるもので、ともすると今の己しか
目に映らずに我侭や、甘えが先行してしまう悪い煩悩を
もちあわせるものです。
私は最後の2行が大好きです。
「行きづまりが多いのは
自分が裸になれないからだ」
裸の自分を素直に受け入れ、受け入れてもらえる
大切な人を失う前にどうか、この「自戒」という
詩を詠んでくださいね。