2004年 9月 25日(土)

ご家族とのお別れは本当に辛いものです。


 人の一生に不慮の事故は避けることが出来ません。
生まれたその日から、人の目的地は定まっているという
命有るのものの宿命ですね。

 家族に只今怪我人がいまして、昨日から看病とまでは
いかないのですが、手間がかかる休日です。
昨日からミキサーが動きっぱなし、毎度食事の味を変え
栄養を考えながら咽越しのよいオートミールを作らなければ
いけないからかな。

 色々験してみたのですが、どうも口腔内の怪我はやっかいな
ものです。
 そんな折に真夜に、訃報が携帯に入っていたのを気づかずに
悲しい午後を過ごしました。もっと早く携帯の着信に
気が付いていたら駆けつけることが出来たのに。
 振り返っても己が情けないです。

ご家族とのお別れが彼に訪れたのですが、慰めの言葉を
かけることなく私は家族の世話をしていたわけです、
ミキサーをかけている間中、胸が痛んで…

 私が父親を亡くした歳とほぼ同じ年齢です。
12歳の時、母を亡くして半年あまりで兄を亡くし、
17歳で又兄を亡くし、20歳で父を亡くしました。
家族との別れほど辛いものはないですね。特に記憶に
鮮明なのは長兄を亡くした時に、葬儀が済み、皆さんが
家路についた頃、遺影の前で高齢の父が誰もそばに
いないのを見計らったように、咽びながら泣いていた姿。

 兄に多くを託し老後を共にと思っていた矢先、不慮の
事故で長兄は他界したのですが、幼かった私にはその時の
父の嗚咽を堪えながら遺影に向かっている姿が大人に
なってやっと理解できたのです。

 家族との別れは本当に多くの悲しみを残すのですが、
流した分だけ成長できるのだということも大人になって
解りました。人の心の悲しみを分かち合うことができるように
成長したのは他界した家族が残してくれた、私への財産では
ないかと今もって思っています。

 私は人が人に受け継いでいくものとは決して形有るもの
ではなく、目に見えない五感に、体の奥底、心の奥底に
伝えていくものがあると信じています。

 どうか苦しみと、悲しみを共に分かち合える仲間を信じて
乗り越えられる日が必ず訪れることを貴方に託します。
そして他界されたご家族の御冥福を心よりお祈り申し上げます。

 ページからでごめんなさい、どうぞお許しください。

 ★何千年前の石垣かしら、脈々と受け継がれていくその
力強さの中には、沢山の人たちの心が込められているはずです。
苔むしったその姿が私にそう伝えてくれたように感じました。★